【ニューヨークの住宅エリア情報】クイーンズ

ニューヨークはクイーンズ内のエリア別の特徴をご紹介します。ニューヨークでどこに住むか迷ったら、ぜひ読んでみてください。

 

クイーンズ/ブルックリン/ロングアイランド住居エリアマップ

㉑アストリア Astoria

もともとギリシャ系が多いことで知られるが、今ではイタリア系、インド系、東ヨーロッパ系なども増え、独特のエスニック色豊かな環境となっている。小さい店が集まった商店街がいくつもあり、下町的な雰囲気が魅力。評判が良いレストランやカフェも多くある。マンハッタンのミッドタウンまで地下鉄で10〜15分ほどの距離と便利なうえ治安が良いため、地下鉄nwラインのブロードウェイを中心に、ここ10年ほどで日本人学生や単身者の数が急増している。日本食レストランや食材店もある。賃貸アパートは審査が簡単なだけでなく、マンハッタンよりもきれいで比較的家賃が安い。

スタジオ1,550 ~ 1,700ドル
1ベッドルーム1,750 ~ 2,200ドル
2ベッドルーム2,500 ~ 3,100ドル

㉒ロングアイランドシティー Long Island City

地下鉄7ラインのバーノンブルバード・ジャクソンアベニュー周辺。3階建て以下のビルが並ぶ工場地帯だったが、1990年代後半から家賃の安さとマンハッタンから近いという便利さが注目され、開発が始まった。ミッドタウンからエド・コッチ・クイーンズボロ橋を渡ってすぐ、マンハッタンの景色を一望できるイースト川沿いに高層アパートが多数建設され、44ドライブ沿いには2021年から22年にかけて段階的に完工予定の67階建て高層分譲コンドミニアムの建設も決まっている。MoMA PS1があることからアートサイトとしての存在感も大きく、2019年には24時間営業の音楽施設、ザ・アークが誕生。不動産開発はさらに進み、家賃の上昇も続く見込み。

スタジオ2,400ドル〜
1ベッドルーム3,400ドル〜
2ベッドルーム4,300ドル〜

㉓ジャクソンハイツ Jackson Heights

インド系、ラテン系、アジア系を中心に多様な人種が集まる地域。家賃はクイーンズ内で比較的高いが物価は安く、最寄り駅は急行を含む複数のラインが止まるため便利。駅周辺を中心に各国の料理を提供する安価なレストランが集まる。活気がある反面、混沌とした雰囲気もあり、町なかは少し清潔感に欠ける印象も。コープが多いため審査は比較的厳しく、特に学生が部屋を契約するのは難しい。家賃の割に部屋のコンディションが悪いという声も聞かれるので、部屋の見学は入念に。

スタジオ1,600ドル〜
1ベッドルーム1,800〜2,100ドル
2ベッドルーム2,650〜2,900ドル

㉔サニーサイド Sunnyside

地下鉄7ラインの40丁目=ローリーストリート周辺。比較的古いが安価なコープが購入できるため、ミドルクラス向けの郊外住宅地と言える。かつては労働者世帯が多かったが、1920 年代から都市計画が進み、都心に近く安くて広い場所として若い家族などを中心に人気が増した。近辺は明るい雰囲気で、最近は日系、韓国系が多く住み、賃貸物件は見つけにくくなっている。ミッドタウンから地下鉄 7ラインで約15分、バスで約25分。

スタジオ1,600ドル~
1ベッドルーム1,800 ~ 2,100ドル
2ベッドルーム2,400 ~ 2,800ドル

㉕ウッドサイド Woodside

地下鉄7ライン沿い、ロングアイランド鉄道(LIRR)も通る61丁目=ウッドサイド駅周辺。高級感こそないものの住みやすさに定評がある。20世紀初頭から移民が住み始め、さまざまな人種が混在して暮らす。マンハッタンの家賃高騰により、この辺りに住居を求める日本人の単身者や学生が増えた。レストランは韓国料理やタイ料理などエスニックなものが多く、日系の食材店はないが、アジア系スーパーやグロッサリーストアがあり、買い物に不自由しない。地下鉄7ラインでミッドタウンまで15〜20分。

スタジオ1,500ドル~
1ベッドルーム1,700 ~ 1,900ドル

㉖エルムハースト Elmhurst

フラッシングを小規模にしたような地域。中国系や韓国系などのアジア系移民が多く住み、それにヒスパニック系を合わせると人口の75%以上を占める。中国系や韓国系の食料品および日用品店が点在し、アジア系住民にとっては比較的暮らしやすい。地下鉄はE/F/M/R/7ラインが通り、マンハッタンへアクセスしやすい。クイーンズで最も掘り出しもの物件が見つけやすい地域。

スタジオ1,350 ~ 1,550ドル
1ベッドルーム1,650 ~ 1,900ドル
2ベッドルーム2,200 ~ 2,600ドル

㉗レゴパーク Rego Park

アパートやタウンハウスなどが比較的手頃な値段で見つかり、マンハッタンに勤める現地採用の日系人世帯が多く住む。日本からの駐在員世帯はこれまで少なかったが、フォレストヒルズの家賃上昇にともない、駐在員も住むようになった。地下鉄M/Rラインの63ドライブ=レゴパーク駅からマンハッタンまで約25分。

スタジオ1,200 ~ 1,400
1ベッドルーム1,550 ~ 1,850ドル
2ベッドルーム2,100 ~ 2,600ドル

㉘フォレストヒルズ Forest Hills

クイーンズの中心部にある、緑豊かな高級住宅街。広い庭付きのゆったりとした家が並び、オースティンストリートを中心に映画館やレストラン、カフェ、小売店が集まる。マンハッタンやニュージャージー州などからの移住者も増えている。地下鉄E/F/M/Rラインのフォレストヒルズ=71アベニュー駅からマンハッタンまで急行を利用すると約25分、LIRRを利用すると34丁目ペンステーションまで約15分。治安と学校区を含む環境の良さを理由に日本人駐在員から安定した人気がある。日本食材店や日本食レストランもあり、駅の南側にはさらなる高級住宅地、フォレストヒルズ・ガーデンズが広がる。PS101、PS144、PS196など優秀な公立学校があることでも有名。これらの学校は、特に英語と数学の教育水準においては全米でもトップクラス。

スタジオ1,750ドル~
1ベッドルーム1,900 ~ 2,600ドル
2ベッドルーム2,000 ~ 2,500ドル

㉙キューガーデンズ Kew Gardens

フォレストヒルズの東隣に位置し、1920年代からチューダー様式の建物が変わらず残る、静かで落ち着いた地域。ジョン・F・ケネディ国際空港行きのバスが出ているため、空港関係者などが多く住む。LIRRのキューガーデン駅からマンハッタンのペンステーションまで約20分、地下鉄だとマンハッタンのミッドタウンまでE/Fラインのキューガーデン=ユニオンターンパイク駅から約30分。

スタジオ1,400ドル~
1ベッドルーム1,600 ~ 1,900ドル
2ベッドルーム2,000 ~ 2,500ドル

㉚フラッシング Flushing

MLBのニューヨーク・メッツが本拠地とするシティフィールドや、USオープンテニスの会場があるフラッシング・メドウズ・コロナ・パークの東側。1909年にエド・コッチ・クイーンズボロ橋が開通したことをきっかけに、緑豊かで閑静な町からにぎやかな町へと変貌を遂げ、今ではチャイナタウンが広がり、それと同時に多様な人種が住む。地下鉄7ライン終点のフラッシング=メインストリート駅を中心に栄え、中国系や韓国系のレストランや小売店が密集している。地下鉄7ラインでマンハッタンのミッドタウンまで約40分。LIRRでは34丁目ペンステーションまで約20分。

スタジオ1,350 ~ 1,550ドル
1ベッドルーム1,500 ~ 1,800ドル
2ベッドルーム2,200 ~ 2,700ドル

㉛ベイサイド Bayside

クイーンズの北東、LIRR のベイサイド、ダグラストン、リトルネックはLIRRでミッドタウンまで30分弱。安全で公園が多く、公立学校のレベルも高いため家族向きだが、日本人駐在員世帯は少なく、韓国系や中国系の住民が多い。賃貸物件は非常に少なく売買物件が多い。地下鉄は通っていないがバスはある。

スタジオ1,000~1,300ドル(ただし物件数は少ない)
1ベッドルーム1,400 ~ 1,800ドル
2ベッドルーム1,500 ~ 2,500ドル