ニューヨークで住まいを定める クイーンズ編


【監修】

山辺 亜紀
J.One 不動産

ニューヨークはクイーンズ内のエリア別の特徴をご紹介します。ニューヨークでどこに住むか迷ったら、ぜひ読んでみてください。

※文中の地名についている番号は、下のマップと対応している
※家賃の相場はそのときの状況によってかなり変動するため、あくまで一例として参考にしてほしい

クイーンズ・ブルックリン・ロングアイランド住居エリアマップ

㉑アストリア Astoria

もともとギリシャ系の人たちが多いことで知られているが、今ではイタリア系、インド系、東ヨーロッパ系住人も増え、一種独特のエスニック色豊かな環境を作り出している。
小さい店が並ぶ商店街がいくつもあり下町的な雰囲気が魅力だが、意外においしいレストランやおしゃれなカフェも隠れている。

マンハッタンに近く安全なため、地下鉄NWラインのBroadwayを中心に、ここ10年弱で日本人学生やシングルの数が急増し、日本人人口の最も多い区域となった。日本食レストランや食材店もある。賃貸アパートは審査が簡単なだけでなく、マンハッタンよりもきれいで家賃が比較的安いものが多い。
ミッドタウンまでNMRWラインなどの地下鉄で10~15分ほど。タクシーでも20ドル前後と近い。

スタジオ1,550 ~ 1,700ドル
1ベッドルーム1,750 ~ 2,200ドル
2ベッドルーム2,500 ~ 3,100ドル

㉒ジャクソン・ハイツ Jackson Heightsl

非常に活気がある街で、アジアの雰囲気が好きな人にはたまらない地域。
賃料は高めだが物価は安め。また、急行が停まる駅があることから少しずつ人気が出てきているが、多くの人種が居住していることから、少し混沌とした雰囲気もある。とくにインド系、ラテン系が多く居住しており、安いレストランなども多いことから、街中は少し清潔感に欠ける印象も。
一方、街の雰囲気とは異なりコープと呼ばれるビルが多いため審査は比較的厳しく、とくに学生は部屋を見つけにくい地区となっている。また家主がインド系の場合には、賃料の割に部屋のコンディションが悪いという声を非常に多く耳にするので注意が必要。

スタジオ1,600ドル~
1ベッドルーム1,800 ~ 2,100ドル
2ベッドルーム2,650 ~ 2,900ドル

㉓ロング・アイランド・シティー Long Island City

地下鉄7ラインVernon Blvd-Jackson Av周辺。
3階建て以下のビルが並ぶ工場地帯のイメージが強いが、1996年頃から家賃の安さとマンハッタンから近いという便利さに目を付けた人びとが開拓を始めた。ミッドタウンからエド・コッチ・クイーンズボロ・ブリッジを渡ってすぐの場所にあり、川沿いにマンハッタンの景色を一望できる。近年、イーストリバー沿いに高層アパートが建ち並び、新しい街ができたエリア。

もうひとつの顔としてアートシーンとしての存在感が大きい。MoMA PS1をはじめ、アストリアのノグチ美術館、ソクラテス彫刻公園を含めると、ちょっとしたアートツアーが組める。

評判のよいレストランも増えてきており、マンハッタンからわざわざ食べに行く人もいる。そのため流れとしてはこれから賃料が高くなることが予想される。

スタジオ2,400ドル~
1ベッドルーム3,400ドル~
2ベッドルーム4,300ドル~

㉔サニーサイド Sunnyside

地下鉄7ライン40 St-Lowery St周辺。
比較的安価で古いコープの物件が購入できるため、中級階級向けの郊外住宅地になっている。かつては労働者クラスの世帯が多く住んだが、1920年代から都市計画が進められ、都心に近く安くて広い場所として、若い家族などを中心に人気を増した。付近は明るい感じで、最近では日系、韓国系の人びとも多く、賃貸物件は見つけにくくなっている。

ミッドタウンから地下鉄7ラインで約15分、バスで約25分と公共交通機関を主に使う人には便利。タクシーでもミッドタウンから約20ドル。

スタジオ1,600ドル~
1ベッドルーム1,800 ~ 2,100ドル
2ベッドルーム2,400 ~ 2,800ドル

㉕ウッドサイド Woodside

地下鉄7ラインに沿って極めて庶民的な雰囲気の街が続く。中心はロングアイランド鉄道(以下LIRR)の駅もあるWoodside-61 St駅周辺。
マンハッタンの家賃高騰により、この辺りに住居を求める日本人のシングルや学生が増えた。20世紀の初めから移民が住み始め、さまざまな人種が入り混じって暮らす街のひとつ。レストランも韓国やタイ料理などが楽しめる。日本食材店はないが、アジア系スーパーマーケットやグロッサリーストアがあり、不自由のない生活が送れる。
地下鉄7ラインでミッドタウンまで15~20分。

スタジオ1,500ドル~
1ベッドルーム1,700 ~ 1,900ドル

㉖エルムハースト Elmhurst

㉚フラッシングを小規模にしたような街で中国系、韓国系などアジアからの人々が多く住み、それにヒスパニック系を合わせると人口の75%以上を占める。中国系や韓国系の食料品・日用品店が多く、アジア系の人にとっては比較的暮らしやすい。

地下鉄はEFMR7ラインが通り、マンハッタンへの交通の便もよい。クイーンズでいちばん掘り出しものがでる地域である。

スタジオ1,350 ~ 1,550ドル
1ベッドルーム1,650 ~ 1,900ドル
2ベッドルーム2,200 ~ 2,600ドル

㉗レゴ・パーク Rego Park

地下鉄MRライン63 Dr-Rego Parkよりマンハッタンまで約25分。
駐在員家族は少ないが、マンハッタンに勤める現地採用の日本人は多い。アパートやタウンハウスなどが手頃な値段で見つかる。フォレスト・ヒルズの家賃が高くなっているために、駐在員家族の間で人気も出てきている。

スタジオ1,200 ~ 1,400
1ベッドルーム1,550 ~ 1,850ドル
2ベッドルーム2,100 ~ 2,600ドル

㉘フォレスト・ヒルズ Forest Hills

クイーンズのほぼ中心にある、緑豊かな環境のよい高級住宅街。広い庭付きでゆったりと建ち並ぶ家並みが美しく、Austin Stを中心に映画館やおしゃれなレストラン、カフェ、ショップも多い。マンハッタンやニュージャージーなどからの移住者も増えてきている。
交通の便がよく、地下鉄EFMRラインのForest Hills-71Av駅からマンハッタンまで約25分(急行利用)、LIRRで34 St-Penn Stationまで約15分。
治安と学区の良さ、高級な街の雰囲気で駐在員家族に人気。日本食材店や日本食レストランもある。
また、駅の南、フォレスト・ヒルズ・ガーデンズは高級住宅地として知られており、P.S.101、P.S.144、P.S.196など公立学校のレベルが非常に高いことでも有名。とくに英語と数学の教育水準は全米でも上位にランクされている。

スタジオ1,750ドル~
1ベッドルーム1,900 ~ 2,600ドル
2ベッドルーム2,000 ~ 2,500ドル

㉙キュー・ガーデンズ Kew Gardens

フォレスト・ヒルズの東に位置し、チューダー様式の建物が1920年代から変わらず残る、静かで落ち着いたエリア。
ジョン F. ケネディ国際空港行きのバスが出ているため、空港関係者などが多く住む。
LIRRのKewGardensより34 St-Penn Stationまで約20分、地下鉄はEFラインのKew Gardens-Union Tpkよりミッドタウンまで30分ほど。

スタジオ1,400ドル~
1ベッドルーム1,600 ~ 1,900ドル
2ベッドルーム2,000 ~ 2,500ドル

㉚フラッシング Flushing

メジャーリーグ「ニューヨーク・メッツ」の本拠地シティ・フィールドや、USオープン・テニスの会場などがあるフラッシング・メドウズ・コロナ・パークの東に位置する。
1909年にエド・コッチ・クイーンズボロ・ブリッジが施工されて以来、緑の街からにぎやかな街へと急激に変化し、今では巨大なアジアン・コミュニティーとして、また多様な人種が住む街として知られている。
地下鉄7ライン終点のFlushing-Main St駅を中心に栄え、中国系、韓国系レストランやショップが非常に多い。地下鉄7ラインでミッドタウンまで40分ほど。LIRRでは34 St-Penn Stationまで約20分。

スタジオ1,350 ~ 1,550ドル
1ベッドルーム1,500 ~ 1,800ドル
2ベッドルーム2,200 ~ 2,700ド

㉛ベイサイド Bayside

クイーンズの北東、LIRRのBayside、Douglaston、Little Neckの区域は、LIRRでミッドタウンまで30分弱。
安全で公園も多く、学校のレベルも高いため家族向きだが、駐在員家族は少なく、韓国系や中国系の住人が多い。
賃貸物件は非常に少なく、売買物件が多い。地下鉄が通っていないため、バスが便利。

スタジオ1,000~1,300ドル(ただし非常に少ない)
1ベッドルーム1,400 ~ 1,800ドル
2ベッドルーム1,500 ~ 2,500ドル