ニューヨークで住まいを定める マンハッタン・ミッドタウン編


【監修】

山辺 亜紀
J.One 不動産

ニューヨークはマンハッタン、ミッドタウン内のエリア別の特徴をご紹介します。ニューヨークでどこに住むか迷ったら、ぜひ読んでみてください。

※文中の地名についている番号は、下のマップと対応している
※家賃の相場はそのときの状況によってかなり変動するため、あくまで一例として参考にしてほしい

マンハッタン住居エリアマップ

①サットン・プレイス Sutton Place

50th Stと59th Stの間、1st Aveから東。
ショッピング、オフィス街の近くにあるが、とても静かで落ち着いた雰囲気の、マンハッタン内でも屈指の高級住宅街。
コンドミニアムやコープがほとんどで賃貸物件は少ない。高齢者が比較的多く居住している。にぎやかな店も少ないために非常に静かで、古めのビルが多いことから、ゆったりとした間取りの部屋が多い地区ともいえる。

ドアマン付きビルの1ベッドルーム4,500ドル〜

②ミッドタウン・イースト/マレー・ヒル Midtown East / Murray Hill

当該エリアの交通の要、グランド・セントラル・ターミナル

42nd Stと59th Stの間、5th Aveから東。
国連本部が近くにあるためか、犯罪の発生率が極めて低い。ミッドタウンに勤務する人は徒歩で通えるうえに日本食材店もあり、駐在員家族には便利で住みやすい地域となっている。また、40th Stから50th St付近は日本食レストランやピアノバーもあり、単身赴任者に根強い人気がある。
ただし、不動産的観点から見てみると築浅の賃貸ビルが少なく、コンドミニアムが多い地区ともいえるので、最近の傾向として人気の高いデザイナーズマンションタイプを求める人にはあまりおすすめできない地区でもある。

マレー・ヒルは国連本部の南側、30th Stと42nd Stの間に広がる住宅地。
80年代に高層コンドミニアムの建設ラッシュがあったが、最近もまた、改装・改築物件が増えてきている。ミドルクラス以上の住人が多く、公立学校の評判も非常によいことから、駐在員家族にも近年非常に人気がある。NYUの病院があるため、病院関係者も多い。

ドアマン付きビルの1ベッドルーム3,650ドル〜

③グラマシー Gramercy

映画「スパイダーマン」でもおなじみのフラットアイアン・ビル

14th Stと23rd Stの間、5th Aveから東。
古くからある閑静な住宅街。美しい街路樹のなかに歴史的な建築物とおしゃれなレストランが混在し、雰囲気のある一画となっている。
このエリア周辺はアッパーミドルクラスの住人が多いが、古い物件が多いことや、外国人に対しては少々審査が厳しいビルが多いことからか、駐在員家族はやや少ない。その名の通りグラマシー・パークを地理的中心としているが、この公園には決められたビルの居住者しか入ることはできない。

ドアマン付きビルの1ベッドルーム4,000ドル〜

④スタイヴサント Stuyvesant

14th Stと23rd Stの間、1st Aveから東。
マンハッタンとは思えないほど緑豊かで比較的静か。20th Stから北側はピーター・クーパー・ビレッジと呼ばれている。
古い物件が多いため、ここに住む駐在員は少ない。物件のコンディションのわりには審査が厳しいため、社会人が多い。

ドアマン付きビルの1ベッドルーム4,000ドル〜

⑤ミッドタウン・ウエスト Midtown West

エンターテインメントの中心地タイムズスクエア

34th Stと59th Stの間、5th Aveから西。
ヘルズ・キッチンと呼ばれ、かつては治安があまり良くないエリアであったが、新築高層アパートの完成などにより安全性も高まり、注目すべきエリアに変貌した。改名運動があってからは一部の人からクリントンと呼ばれており、最西端地区においてはハドソン・リバー周辺に住むことが一種のステータスである、という新聞の記事まで登場したほど。
タイムズスクエア近辺の劇場、美術館、映画館などアフターファイブを楽しめる施設がすぐ近くにあり、今や駐在員に人気の区域である。

前述の②ミッドタウン・イーストより新しく安い物件が多いので、このエリアに住む単身駐在員や駐在員家族の比率も急激に増えている。ただし学校区が未だあまりよくないことから、子どものいない若いカップル向けといえる。交通の便もよく、セントラルパーク沿いのエリアは最も人気が高い。タイム・ワーナー・センターも徒歩圏内。

ドアマン付きビルの1ベッドルーム4,000ドル〜

⑥チェルシー Chelsea

14th Stと34th Stの間、5th Aveから西。
もともと古いタウンハウスやロフトの建ち並ぶエリアだったが、2000年頃よりコンドミニアムや賃貸ビルが数多く建設されるようになった。2009~2014年に、配線となった電車の高架橋を利用して作られたハイラインがエリアごとにオープンし、大きな注目を集めた。
また、新しく34 St / Hudson Yards駅ができたことにより、最近は西側もにぎわいをみせている。

12th Stから14th StのHudson Stから11th Ave、West Ave周辺は一般にミートパッキング・ディストリクト(Meatpacking District)と呼ばれ食肉業者の市場があったが、セレブ御用達のショップやレストラン、クラブ、ギャラリーなどが次々とオープンし、街全体の雰囲気が変わった。

ただし9th Aveを越えるとハウジング・プロジェクト(低所得者向けの集合住宅)があり、治安面で若干問題がある。しかし、もともと同性愛者のコミュニティーの強い土地であること、ニューヨーク州内だけでなく全米で同性愛者の結婚が合法化されたことにより、不動産マーケットが加熱してきている。

ほとんどの場所で地下鉄の便がよいため、当然値段も高騰している。おしゃれなレストランが多いので地元の人には根強い人気はあるが、駐在員にはあまりなじみのないエリア。

ドアマン付きビルの1ベッドルーム4,500ドル〜

⑦ルーズベルト・アイランド Roosevelt Island

イーストサイドの42nd Stから85th St辺りの東側、イースト・リバーに浮かぶ島。
1973年から始まった都市開発によって一般庶民向けのアパートが建設され、1989年にはミッドタウンを望む一等地に高級住宅施設がオープンした。現在では高級コンドミニアムや賃貸物件が建ち並び、子どもを持つ人びとの姿も多く見られるようになった。数年前まではマンハッタンまでひと駅という好立地で割安な家賃で借りられた地域だが、物件によってはマンハッタンと同じ家賃にまで高騰している。

島内にはスーパーマーケット、大手ドラッグストア、図書館、保育園、小学校もある。マンハッタンへは地下鉄Fラインとトラムウェイが通っているので便利。また車の運転が制限されているため、静かで落ち着いたコミュニティーとなっている。

ドアマン付きビルの1ベッドルーム3,600ドル〜