【アメリカの結婚式】1日では終わらない!

先日テネシー州メンフィスで、アメリカ人カップルの結婚式に参列してきました。
日本人×アメリカ人カップルの結婚式には数回参列したことがありますが、アメリカ人×アメリカ人カップルの結婚式は初めて。どんなものか興味津々でしたが、その様子をリポートします。

まず招待状のハガキが届いたのが式の約4ヶ月前。
招待状には幸せいっぱいの2人の写真と、日付と場所、さらに式や関連情報が掲載されたオリジナルウェブサイトのURLが記載されています。

式の約1ヶ月前になると、もう1通のハガキが届きました。
式の2日前に行うディナーパーティーの招待状です。

2通目のハガキが届いて間も無く、3通目のハガキがポストに。
まだ何かあるの?と見てみると、式の前日に行うリハーサルディナーの招待状でした。

そうです。イベントは1日だけでは終わりません。
日本では結婚式といえば式当日の1日のみですが、アメリカでは式の前にもオフィシャルの集まりがあるんですね。

まさか3日連続のイベントになるとは知らず、さて何を着て行こうか急に焦りだしました…。
アメリカの洋服は結構大きいので日本人の体に合わないものも多く、ここはアマゾン・ジャパンで必要なものをポチッと。アマゾン、やっぱり便利です。
アマゾン・ジャパンの海外発送についてはこちらの記事を参照。

ちなみに、招待状はできるだけ早く返信するのがマナーですが、アメリカだと配達が遅れたり配達中に紛失したりすることが珍しくありません。
しかし最近では、このカップルのようにオリジナルウェブサイトを作成するのが主流となっていて、このサイト上から日時を確認したり出欠連絡をしたりすることもできます。

 

さて、いよいよ現地に出発。
ラガーディア空港からメンフィス国際空港までは直行便が出ており、片道約3時間。
時差はメンフィスがマイナス1時間となっています。

 

◾️1日目のディナーパーティー
このディナーパーティーは、式の当日に参列できない人にも楽しんでもらおうと企画されたものであり、友人や近所の人など招待客の層も幅広く、また、式に向けての顔合わせという側面もあるようです。

会場は地元の有名なバーベキューレストラン「Rendezvous」というところ。
バーベキューは南部の名物なので、遠方から来た人たちに楽しんでもらおうとこの店が選ばれたそうです。
サザンホスピタリティー(Southern Hospitality=南部の人々のおもてなしの精神)にあふれていますね。
もちろん店は貸切で、飲み放題&食べ放題の大盤振る舞いです。

ドレスコードはカジュアルでしたが、カジュアルといってもTシャツにジーンズとまではいかず、男性はボタンダウンのシャツにチノパン、女性はワンピースかきれい目のトップスにスカート、といった服装。

近くのホテルのバーを貸し切っての二次会もあり、初日から大いに盛り上がっていました。

 

◾️2日目はリハーサルディナー
リハーサルディナーとは、親戚や親しい友人など新郎新婦に近い人たちを招待して行うディナーのことであり、式のリハーサルではありません。
だいたい式とリハーサルディナーはセットとして行われます。

ドレスコードは「Cocktail」=目安として17時以降に行われるカクテルパーティー用の準礼装。
主に男性はスーツ、女性はカクテルドレスが基本ですが、麻の素材のスーツやサマードレスなど比較的カジュアル寄りの服装の人もいました。

この日の会場は新郎が会員になっているゴルフ場のクラブハウス。
ホテルの宴会場と何ら変わりない豪華な空間が広がり、ウェルカムドリンクのシャンパンも用意されていました。
小一時間にわたりドリンクと軽食を楽しみながら歓談したあとは、着席してコースディナーをいただきます。
テーブルには参列者のネームプレートが置かれていたり、食事の途中できょうだいや同級生がスピーチをしたり、出し物こそありませんでしたが日本の披露宴にとても近い内容でした。

約2時間のディナーが終わる頃、ぞろぞろと会場に人が入って来ますが、そのほとんどが前日と同じ顔ぶれ… もしや、と思いましたが2日目の後半戦のスタートです。
リハーサルディナーの後も、飲んで騒いでのパーティーが深夜まで続くのでした…。

 

◾️3日目はいよいよ教会での結婚式
ドレスコードは「Black Tie Attire」=目安として18時以降に行われるパーティーにふさわしい準礼装。
男性はフォーマルスーツ、女性はイブニングドレスが基本です。
リハーサルディナーよりもややフォーマル感が強くなります。
また、教会のなかでは肌の露出は避けた方がいいと思っていましたが、気にしていたのはどうやら私だけ。
羽織物などで露出を抑えている女子は1人もいませんでした。

式は30分ほどで終わり、その後はもちろんパーティーが待っています。
最後のパーティー会場は新婦の実家でしたので、そこまで大型バスで移動します。
家の庭にはダンスフロアが設置され、バンドの生演奏があり、映画でみたことのあるアメリカの結婚式の風景そのまま。
映画ではみたことがありませんが、警備員の姿もありました。

食事はビュッフェ形式ですので好きなものを好きなだけ。
基本的にはいつ来てもいつ帰ってもOK。
特に進行が決まっているわけではないので、歓談したり、食べたり飲んだり、踊ったり、自由に過ごします。

住宅街ですので近所迷惑を考え、23時にパーティーはお開きに。

バスに乗り、式の余韻に浸りながらホテルに向かう途中、なぜかバスが停車。
目の前にはバーがあり、ここで早くも二次会が開かれていたのです。
私は翌朝の飛行機でニューヨークに戻る予定だったので1杯飲んでおいとましましたが、二次会は明け方まで続いたそうです。

ダンスフロアは終始大盛り上がり

このような感じで3日間にわたる結婚式のイベントは終了しました。
日本と違う点がいくつかあったので以下に紹介します。

●ご祝儀
日本では現金を渡しますが、アメリカではプレゼントを贈ります。
新郎新婦が用意した欲しいものリスト「Wedding Registry」のなかからプレゼントを選び、購入。
今回はオリジナルウェブサイトに商品のリンクが載っていいたので、そこからポチッと購入できました。
※親戚などがプレゼントと別にご祝儀を渡すこともあるようです。

●服装
日本では女性が全身真っ黒のドレス着ることは喪服を連想させるのでNGとされていますが、アメリカではそんなことはありません。
実際に黒いドレスを着ている女性もいました。
ちなみに、白いドレスは日米共通で花嫁の特権。参列者が白いドレスを着ることはNGです。
また、ブライズメイドと呼ばれる花嫁付添人のドレスの色とかぶることもあまり良しとされていませんので、事前に確認しましょう。

●親族席
日本では親族は新郎新婦から一番遠い席に座りますが、アメリカでは親族こそ新郎新婦に近い席に座ります。
これはリハーサルディナーも式も同様。そのため、教会でもきょうだいや祖父母、いとこなどが最前列および前のほうの席を占めていました。

 

アメリカ人カップルの結婚式に招待された際は、ぜひ参考にしてみてください。

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【執筆】
編集部 金井
NY在住歴 9年