【ニューヨークの治安】安全に暮らすための被害回避策

最近は治安の悪化により編集部ブログでも関連記事を多く取り上げていますが、
今回は被害に遭わないように日頃私が気をつけていることをシェアします。

対処法

街中で

■イヤホンをするときは片耳だけ
常に街中の音が耳に入るように片耳だけつけます。
両耳で音楽を聴いていると身の回りの危険を察知しづらいからです。
あとは、音楽を聴かずに両耳にイヤホンだけつけておく、というのも一つの手。
見知らぬ人から話しかけづらくなるので…

■一人で歩くときは団体の近くに
いかつめの男性グループや男女グループなど、団体の真後ろにピタっと寄って
いかにもその団体の一員であるようにして一人でいるように見せないこと。

■通話の振りをする
電話で誰かと話している振りをすると他人から話しかけられにくいです。
ただ、通話に集中して隙があると思われないように周囲を意識することが大事。

■何度も後ろを振り向く
特に夜道を一人で歩くときは10歩に1回後ろを振り向きます。(夜は車移動がベターですが)
また、前方に怪しい人が見えたら自然に向かいの道に移動するなど距離を取ります。

公共機関で(地下鉄やバス)

■プラットフォームからできるだけ離れて電車を待つ
以前の記事にもありましたが、線路へ突き落とされないように
駅のホーム中央や壁側(=背後に人がいない)で待つこと。

■大人のカップルや年上っぽい女性の近くに座る
これは瞬時の判断ですし私の場合ですが、
何かあったときに助けてくれそうな人の近くに座ります。

飲食店やお店で

■貴重品は肌身離さず
トイレに行くときや、ファーストフード店などで一度席に着いてから
オーダーしたものを受け取りに行くときなど、席を外す際は必ずバッグを持ち歩きます。
たまに隣の席の知らない人から「ちょっとトイレ行くからその間、
私の荷物を見張っててくれる?」と言われることがたまにありますが
他人を信じないのが吉。私はやったことがありません。

■食べ物を頼んだ後はなるべく席を立たない
席を外しているうちに、食べ物や飲み物に何を入れられるか分かりませんので…

■チャック付きのバッグで
買い物に夢中になってるときなどにスリに遭わないようチャック付きのバッグを選びます。

■トイレではバッグはフックに
アメリカのトイレはドアは下の部分の隙間が広いので
床にバッグを置くと下から盗られる可能性大。ドアのフックにかけましょう!

その他

■観光客っぽくしない
“観光客=お金をもっている、隙がある”と思われがち。
出歩くときの荷物は身軽の方が現地の人にみえます。
あまりキョロキョロせず、人前で地図を開いたりもしないこと。

■UberやLyftは乗車中もアプリを起動
ニューヨークの移動は地下鉄のほか配車サービスUberやLyftが主流。
乗車中もアプリは起動したままで、運転手が目的地に向かっているかを
マップで常にチェックしておきます。
ついでに窓から“ひと気の多い/少ない場所”をチェックしておくのも良いです。

■見なり
これは大袈裟かもしれませんが、ある日本人女性はか弱く見られないように
ショートカットにしたりボーイッシュな服を来ていると聞いたことがあります。

■堂々とする
怪しい人と目が合ったとき、怖いと感じるのは当然ですが
なるべくそういった表情を出さないことが重要です。
彼らはそれに気づいて攻撃してきます。
電車の中で「俺と喧嘩したいか?」と言ってきた男性に
「友達が次の駅で合流してくるからその後でもいい?」と返答したら
その男性はすぐその場を去ったと聞いたことがあります。

本当にあった怖い話

JFK空港に着いたとき、タクシーやUberが長蛇の列で
「こっちですぐUber呼べますよ、現金払いのみですが」と男性に話しかけられ
「ラッキー!」と思って乗車したら、目的地まで送ってくれたものの、
空港からマンハッタンまでの距離で300ドル(=3万円強)も
支払わされたことがありました。

支払い額を聞いて「そんなにするんですか?」みたいな顔をしたら、
めちゃ強い口調で「はよ払えや!」と脅され怖い思いをしたことを今でも覚えています。
スーツケース3つをカートに乗せた空港に到着したばかりの女性が一人…
という状況が、引っかけやすかったのかもしれません。

確かにあのときは無知だったし地理感覚も無し、荷物も重いし
早く宿泊先に着きたい一心で、おまけに到着直後は準備万端で
現金も持ち合わせていたので、ついていってしまいました。

その後、Uberやタクシーの料金を調べたら通常は約80ドル(=1万円弱)
でいける距離でした…完全にぼったくられてました。

ニューヨークの今

アジアンヘイトについては未だ被害にあった人の話を耳にします。
いきなり唾をはかれた、追いかけられた、電車の中で喧嘩を売られた…

一方、こんな体験もあります。
数日前、日本人の女友達と道を歩いていたとき前方に黒人男性2人組が見えました。
私はすぐに警戒しましたが、すれ違いざまに1人の男性が
「Watch out!(気をつけて)」と言って、私たちの行く道を塞いでしまっている
相方の男性を自分側に引き寄せて道を通過するスペースを作ってくれました。

そこで私は「あ、この人たちは大丈夫だな」と安心し、彼らの印象も変わりました。
その後、一緒にいた友達にこのことを話したら、彼女もそのシーンを
見逃していませんでした。(さすがニューヨーク在住、用心深い!)

そこで彼女が言っていたのが、
「私たちがアジア女性2人組だから、怖がらせないようにと思って
”自分たちは大丈夫ですよ”とあえてアピールをする人もいるんだよね」と。
そのとき私は“大きい男性2人組=危険”と直感で思ってしまったことに
少しギルティーを感じました。

治安の悪化には“加害者ではないのに加害者と思われてしまう”
という悲しい現実もあるのです。

まだまだコロナは収まらず、世界では戦争も起こっています。
アジアンヘイトもブラックライブスマターも…
海外での暮らしだからこそ“日本人だからうまくいかない”“日本人でよかった”
という経験をたくさんしています。
大都会ニューヨークでの生活は、色々な意味でとても刺激的です。

他州も合わせるとアメリカでの生活は約2年が経ち、
これまでに頻繁に一人で海外旅行をしている私が意識していることでした。

編集部 Megumi(NY在住歴10ヶ月)