ニューヨーク州ウエストチェスター内のエリア別の特徴をご紹介します。ウエストチェスターは駐在員にも人気で、家族連れが多く住んでいるエリアです。

ニューヨークでどこに住むか迷ったら、ぜひ読んでみてください。

55. ブロンクスビル　Bronxville

1890年頃から高級住宅地として開拓され、人口約6,700人と小規模ながら風情のある地域として知られている。高級ブティックやレストランなどが軒を連ねる駅前の商店街は町の顔。公立学校には定評があり、小学生から高校生までが同じキャンパスに通うウエストチェスターでもトップクラスの教育レベルを誇る公立学校がある。サラ・ローレンス大学や大型病院もこの地域内。タウン・オブ・イーストチェスターに属し、イーストチェスターの公共施設レイク・アイル・カントリー・クラブなどが利用可能。大手企業のエグゼクティブクラスが好む居住区としても知られる。

56. タカホー　Tuckahoe

公園や公共施設に恵まれた駅周辺のアパートは安定した人気がある。ブロンクスビル同様、タウン・オブ・イーストチェスターに属し、充実したイーストチェスターの公共施設が利用できる。Tuckahoe駅から徒歩5分の場所に位置する図書館では様々なイベントが行われている。2021年には駅徒歩圏にホテルもオープンした。

57. イーストチェスター　Eastchester

バーノン・ビルズ・ショッピング・センター

スカースデールとともに日本からの駐在員世帯の居住地として長く親しまれている。22号線沿いにあるバーノン・ヒルズ・ショッピングセンターには、ブランド店が軒を連ねる。日系のグロッサリーストア、学習塾、美容院なども近辺にあり生活に便利。116エーカーの広さを誇るレイク・アイル・カントリー・クラブがあり、町民はゴルフ、プール、テニスのメンバーシップを取得できる。湖にある整備されたビーチは、夏には住民の憩いの場となっている。

58. スカースデール　Scarsdale

駅前にはヨーロッパ調の建物が立ち並ぶ

スカースデールは早くから日本からの駐在員世帯の居住地として人気を博している。第一の理由は、毎年全米でベスト10に入る質の高い公立学校の教育制度にある。毎年130億ドル以上の予算を教育に費やすため、住民の不動産税が高く、家賃もほかの地域に比べて高く設定されている。駅前商店街の建物の多くはチューダー様式で映画のセットのようだ。近年改装された図書館と村営のプールも人気スポット。

59. ハーツデール　Hartsdale

生活しやすい町として安定した人気を誇る

1930～1950年代にかけて住宅地として開拓された。ウエストチェスターカウンティー最大のショッピング通りであるセントラル・パーク・アベニューには日系のグロッサリーストアやレストラン、美容室、診療所などもあるため、日本語だけでも生活できる環境が整っている。駅近くのコンドミニアムには学齢期前の子どものいる駐在員世帯が多く住む。

60. ホワイトプレーンズ　White Plains

ダウンタウンにそびえ立つ高級コンドミニアム

郡庁所在地として約6万人の人口を抱える、ウエストチェスターカウンティーの行政・商業の中心都市。オフィス街としてビジネスマンでにぎわうダウンタウンには、有名ブランドがそろった百貨店やショッピングモール、レストランなどが多数ある。学校制度は住居からいちばん近い学校ではなく、各地区から出るスクールバスで地域教育委員会により指定された学校へ行くシティー・スクール・システム。児童・生徒が行きたい学校を希望することはできるが、指定はできないため、賛否が分かれている。駅周辺やダウンタウンには住宅用高層ビルが複数あり、続々オープンまた建築中。グランドセントラル駅まで35分の急行電車が常時運行され、マンハッタンへの通勤者も多く居住する。

61. チャパカ　Chappaqua

その昔、ネイティブアメリカンが木々の葉がすれる音をシパーカと表現していたことからチャパカの名が付いたという言い伝えがあるように、閑静な住宅地は多くの緑や池、湖といった自然に囲まれている。教育水準が高く、公立学校の成績は全米でも常に上位に入っている。敷地の広い一戸建てが多く、不動産価格も高い。大物政治家やセレブの住居があることでも知られている。チャパカクロッシングと呼ばれる住宅・商業の新規開発コミュニティーは今後ますますの発展が期待される。急行電車が停車するため、マンハッタンへの通勤者も多い。

62. アーズレイ　Ardsley

スカースデールの西側、ドブスフェリーの東側に位置する。一戸建て中心の住宅地。公立学校は小規模ながら定評がある。

63. ドブスフェリー　Dobbs Ferry

ハドソンリバー沿いの穏やかな雰囲気

ハドソンリバー沿いに位置する、レトロな雰囲気の歴史ある小規模な街。夏は川沿いに集まるファーマーズマーケットでの買い物が、秋はウォーターフロントパークからハドソンリバー越しに見える紅葉とマンハッタンスカイラインの絶景が楽しめる。オールド・クロトン・アクアダクト・トレイルでは、ハイキングとサイクリングができる。マーシー大学と病院がある他、130年以上の歴史を持つマスターズスクールはウエストチェスターカウンティーに数ある私立学校のなかでも特に質が高いとして有名。

64. アービントン　Irvington

Main St 沿いのタウンホール

駅から続くメインストリートにはさまざまな店が並び、その坂を上りきると下にハドソンリバーが望める。近年再開発されたリバーフロントのシーニック・ビュー・パークも夜景スポットとして知られる。19世紀にはマンハッタンまで船で川を下り通勤するビジネスマンも少なくなかったといい、サンドボックス、ゴシック、オクタゴン、グリークをはじめとするさまざまな建築様式の建物や手入れの行き届いた庭園があることでも有名。治安、学校区ともに定評があり、比較的手頃なタウンハウスも多い。

65. ニューロッシェル　New Rochelle

高層コンドミニアムが多い

かつては有名デパートがひしめき、長年にわたってウエストチェスターカウンティーの商業の中心地として栄えていた。1999年に再開発の目玉としてオープンした大型複合施設、ニュー・ロック・シティー周辺は映画や食事、ショッピングを目的に市民が集まる。ニューロッシェル駅周辺には、マンハッタンやロングアイランド湾が望める30階以上の高層コンドミニアムやアパートが並び、さらにここ数年で約15棟の新築アパート建設が予定されており、昨今の建築ラッシュには目を見張るものがある。

66. ラーチモント Larchmont

1920年代に建てられた伝統的なコロニアル様式、ビクトリアン様式の一戸建てが主。ロングアイランド湾に面しており、海岸線にはヨットハーバーや住民専用のビーチがある。学校のレベルは全体的に高く、フランス語で授業を行う学校もあるが、ESL教育にはそれほど力を入れていない。

67. ママロネック　Mamaroneck

公園もあるヨットハーバーは市民の憩いの場

ママロネックリバーを挟み2つの街、タウン・オブ・ママロネックとタウン・オブ・ライ（ライネック）から構成されている。毎年、独立記念日には花火が打ち上げられ、150本以上の桜が植えられている市民の憩いの場、ハーバー・アイランド・パーク付近にはその昔マンハッタンに居住する富裕層が所有したサマーハウスが軒を連ね、高級住宅地としても名高い。駅からハーバーまで一直線のママロネックアベニューには、多様な業種の小売店、レストラン、映画館などが並ぶ。駅前にはコンドミニアムやアパートがあり、マンハッタンへの通勤者も多い。

68. ハリソン　Harrison

駅前に続く商店街

駅周辺には築浅のデュプレックスなどの複数世帯住宅が多く、日系グロッサリーストア、レストラン、美容室などもあり、日本からの駐在員世帯が多く住む。公立学校のレベルが高く、公共施設も充実している。タウン・オブ・ハリソン内のパーチェスは全米で最も高級な住宅地として知られ、今なお数百万ドル規模の住宅が建築されている。広大な敷地のニューヨーク州立大学、パーチェス大学、マンハッタンビル大学、慶應義塾ニューヨーク学院などのキャンパスがあり、駅前の図書館には日本語の蔵書も多くある。駅前の大型複合ビルも完成間近。

69. ライ　Rye

大きな家が目立つ

ウエストチェスターカウンティーで最も人気のある住宅地の1つ。ダウンタウンには評判の良いレストランやショッピング街があり、少し足を延ばせば市営のビーチやゴルフ場、ネイチャーセンターなどもある。1928年に開園した遊園地プレイランドはロングアイランド湾を一望でき、夏の間、打ち上げられる花火とともにライの夏の風物詩となっている。ライの建築制限は厳しく、一戸建てが中心。家賃は比較的高い。

70. ライブルック　Rye Brook

コネティカットとの州境に位置する。タウン・オブ・ライの一部でもあり、ゆったりとした敷地が魅力の高級住宅地として知られる。1970年代後半から脚光を浴びた、自然を残しながらも近代的な開発を目指した広大なタウンハウス群が存在し、地域のスローガンとして最も力を入れている少人数制の公立学校には定評がある。