COVID-19によるパンデミックから約2年が経ちました。
各制限も緩和され、徐々に以前の活気あるニューヨークが戻ってきました。
しかしその影で、ニューヨークはひとつ大きな問題を抱えています。
それは治安です。
コロナ禍で明らかに治安が悪くなりました。
パンデミック前のニューヨークは、どこかしらで犯罪が発生しているとはいえ、感覚的に比較的安全な街だという認識がありました。
そしてそれは多くのニューヨーカーも同じように感じていたと思います。
しかし、COVID-19がきっかけに、ホームレスなどの変な浮浪者がとても目立つようになりました。
ホームレスの数自体も増えているのかもしれませんが、リモートワークによりオフィスワーカーの在宅化が進み、地下鉄に乗る人が減ったことで、変質者が目立っている感じがします。
そして2022年になってからは、とくにアジア系女性への暴行が増えています。
身近で電車内で暴行にあった方がいますし、決して他人事の話ではありません。
以前と比べても、電車内で周りの状況に目を配って行動している人が明らかに増えた感じがします。
電車を待っている時も、突き落としを警戒して、プラットフォームからできるだけ離れて待つ人も多いです。
周りの友人でも、1人では地下鉄に乗りたくないという女性は結構多いです。
ニューヨークの治安の悪さによって、悲しいことに、ニューヨーカーの「危険を察知する能力」は上がったのではないかと思います。
2022年3月にNYPDが発表した、「2022年2月と2021年2月の犯罪データ比較」では、殺人・レイプ・窃盗・強盗など全てにおいて前年を上回る件数が報告されたとのことです。
とくに重窃盗に関しては、前年比で+79.3%となっています。このようにデータでしっかりと治安の悪さが示されています。
では具体的にどういったことに気を付けたら良いのでしょう?
例えば、地下鉄では多くの人は以下の点に気を付けているように思います。
地下鉄を待っている時
・プラットフォームからできるだけ離れて電車を待つ
・携帯画面に没頭しすぎない。常に周りに注意を払う
地下鉄に乗っている時
・誰も乗車していない車両には乗らない(乗客の多い車両に乗る)
・乗客が多くても、変質者と見受けられる人の近くには座らない
・変質者が近寄ってきても目を合わせない
・変質者が同じ車両にいたら、次の駅で違う車両に移動する
簡単にできることとしてはこんなところでしょうか。
犯罪は昼夜関係なく発生しています。
昼間だからといって油断はせず、常に周りに注意して行動することが大事です。
夜遅い時間帯は地下鉄に乗らず、uberやLyftなどを使うのが良いでしょう。
普段の行動に気をつけていれば、魅力的な街、ニューヨーク!
新しい観光スポットやレストランも続々とオープンしています。
ニューヨークに住んでいる人も、これから旅行で訪れる人も、十分に気を配って過ごしましょう!
【執筆】
編集部
阿部永
NY在住歴:9年
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