ニューヨーカーの息抜き・野外映画鑑賞【編集部リレーコラム・5月4日】

アメリカの多くの都市で外出自粛期間が続くなか、ニューヨーカーはどのように息抜きをしているのでしょうか?
家のなかでは読書や料理、オンラインで趣味のクラスを受講するなど、これまで忙しくてできなかったことに時間を費やしながら日々を過ごしている人が多いことでしょう。
今回は、ブルックリン在住のスタッフが体験したニューヨーカーらしい息抜きをご紹介します。

金曜の午後、別のユニットの住人から「明日の夜に屋上で映画上映会をするのでよかったら来てください」とのお誘いを受けました。
4階建のこのアパートには全16ユニットが入り、顔見知りの住人は皆フレンドリーです。

他者との接触に敏感な昨今、他の住人との距離が気になるところですが、野外映画といえばニューヨークの夏の風物詩。どのようなものか見てみようと、マスクを着用し参加することに。

約束の時間に屋上に行くと、まだ1組のご夫婦と犬のみ。
お互いの近況報告や雑談をしているうちに他の住人も続々と現れ、最終的に10人が集まりました。
屋上は広いため、互いのソーシャルディスタンスを守ることができ一安心です。

主催者である若いカップルが選んだ映画は1998年のコメディー作「The Big Lebowski」。
プロジェクターを使って隣のビルにパソコンの画面を写し出すと、縦2メートル、横4メートルほどの大きな野外スクリーンが登場し、想像以上の大きさに皆大喜びです。
スピーカーをセットし、字幕をつけることで全員が問題なく映画を楽しめました。

予想以上に大きなスクリーンで、本格的な野外映画

ニューヨークでは夏になると、マンハッタンのブライアントパークを筆頭に市内各所で野外映画が上映されますが、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で今年の開催はかなり難しいものと思われます。

もし屋上が使える環境にある方は、お手製の野外映画で雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

【取材/執筆】

ニューヨーク便利帳
編集部
金井 美帆
ニューヨーク在住歴:8年