アメリカで一番運転しづらそうな州、ニューヨークで免許を取ることになるとは…
今年の夏から秋にかけて運転免許を取得した体験談です。
コロナ禍で手続きの内容なども少し変わっているので必見!
■ 0. 今すぐできる事前準備
私が取得したのは一般的なClass Dです。
・筆記試験の勉強
勉強用のテキストや予想問題はコチラ
https://dmv.ny.gov/driver-license/drivers-manual-practice-tests?_ga=2.194253610.601582138.1626743046-1222472754.1626743046
・DMVサイトでアカウント取得
Department of Motor Vehicles(通称DMV)のサイトにサインアップ。
自分のステータス管理や、試験・書類提出などの予約をする際に使います。
https://dmv.ny.gov/
■ 1. 必要書類を用意
まずは書類集めから!書類は点数制。
アメリカ滞在のステータスによりますが、決められた合計点分の身分証明書を揃えなければなりません。
事前にあると役立つものなど、用意に時間がかかる順にご紹介します。
・国際運転免許証(Foreign Driver License)
先日ご結婚された小室眞子さんと圭さん夫妻も渡米前に取得されていましたね!
日本の運転免許証があれば日本国内の運転免許試験場や運転免許更新センターですぐ発行できます。
期限が切れていても2年以内であれば提出書類として使えるので、日本にいる間に取っておくことをオススメします。
なお、通常の日本の運転免許証は英表記がないため提出書類として使えません。
取得に関する情報はコチラ(東京都の場合)
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/menkyo/kokugai/kokugai01.html
・銀行発行明細書(Bank Statement)
アメリカの銀行口座の明細書(1年以内のもの)は銀行窓口やアプリですぐ発行できますが、銀行口座の開設にはクレジット/デビットカードの発行まで2週間ほどかかるので早めに手続きしておいたほうが良いです。
名前が印刷された支払い済チェックなども使えます。
・現住所と本人の名前記載の消印付きの手紙(Postmarked Mail)
知り合いに手紙を送ってもらう、または自分で自分宛に手紙を郵送して消印付きの手紙をゲット。(1年以内のもの)実はこれ、運転免許証の申請以外にも身分証明書として使える場面が多いんです。
・賃貸契約書(Residential Lease)
自分の名前と現住所が記載されていること。シェアルームなど個人間での簡易的な同意書(代表者の署名付き)でも大丈夫です。
その他は基本的なパスポート、DMVのサイトからダウンロードして記入する申請書類(MV-44)、ビザ、ソーシャル・セキュリティー・カード、学生証、21歳以下の場合に必要なフォーム(MV-45)などが有効です。
留学生やJ-1ビザなどのソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)が取得できない場合は、SSNを発行されたことがない宣誓供述書(NSS-1a)が必要。証明書はDMVのサイトからダウンロードし、それに公証人(Notary Public)の署名が必要です。(郵便局や銀行で面会可)
書類一覧や点数の確認はコチラ
https://www.fujidrivingschool.com/document
自分のステータスに沿った必要書類の確認はコチラ
http://nysdmv.standard-license-and-permit-document-guide.sgizmo.com/s3#
■ 2. 必要書類をアップロード
筆記試験(Permit test)を受ける前に、オンラインで必要書類をアップロードします。そのため、書類を揃えたら写真やスキャンデータをまとめておくとスムーズ。
アップロードした5日後、いくつかの書類が認められずDMVから再提出の連絡が…
前述した賃貸契約書も該当だったのですが、直しようがなくて試しにもう一度同じ書類をアップロードしたら通りました。
このように、次のステップや予約のプルーフ、何かエラーが起きた時はDMVから逐一メールが届きます。
■ 3. 筆記試験(Permit test)を受ける
DMVに直接出向くかオンラインかの二択で、私はオンラインで受験しました。書類のアップロードが済むと試験の画面に移ります。50問中40問以上正解で合格。
■ 4. ラーナー・パーミット(Leaner Permit)発行の予約
受験後、合否はその場で分かります。合格すると、ラーナー・パーミットの発行手続きのためのDMVオフィス訪問日の予約に進みます。最短で約1週間後の日程の予約が取れました。
予約は全てオンラインでおこない、後日キャンセルや日程変更も可能です。
DMVオフィス所在地
https://dmv.ny.gov/offices/county-offices
■ 5. ラーナー・パーミット(Leaner Permit)発行
アップロードした必要書類の現物を提出しにDMVへ向かうと朝から待機列が!
国際運転免許証を提出時、担当者に「これ、なに?」と突き返され…必死で日本で発行してる免許証であることを説明して無事に写真撮影まで進みました。アップロード時には許可されたのに…。日々、DMVスタッフは各国発行の免許証を提示されるためあまり把握していないようです。
こんな時は強気で説得です!
視力検査と写真撮影を済ませて申請費用を支払います。
ちなみにこの写真が実際の運転免許証にも反映されます。約2週間後にラーナー・パーミットが郵送で届きます。このカードはバーやクラブなどの本人確認としても使えました。
■ 6. 学科講習(Pre-Licensing Course)の予約と受講
州認定の自動車学校で5時間の講習を受けます。私はフジ・ドライビング・スクールで受講しました。オンラインミーティングで講義を聞きます。アメリカでの運転の注意点や路上試験のポイントなどを教えてくれます。
フジ・ドライビング・スクール
https://www.fujidrivingschool.com/online-course
■ 7. 路上試験(Road Test)の予約
5時間講習終了後に郵送もしくは自動車学校に出向いて修了証を受け取ります。同時に、路上試験の予約をします。予約は常にいっぱいで、最短で空きがあったのは8週間後でした。試験はニューヨーク市内の各地で平日に行なわれていて会場は選択可能。ご安心ください。試験会場は大量の車が行き交う大都会マンハッタンではなく、少し離れたエリアです。
■ 8. 路上練習
運転に自信がある人は必要ないですが、私は長い間運転していなかったので、感覚を忘れないよう試験の2日前にインストラクターの付き添いで1回だけ路上練習しました。あとはテスト当日まで脳内シミュレーション…YouTubeで「ニューヨーク 路上テスト」などで検索してひたすら動画を見返してました。
■ 9. 路上試験を受ける
私は自動車学校の車で受験。友達や家族の車を使用することもできます。(21歳以上の運転免許保持者の同行が必要)試験前夜が豪雨でどうなることかと思いましたが、中止のアナウンスはなかったので予定通り決行。
助手席に試験管が乗り、減点方式で採点されます。試験はたったの6〜7分程度でした。私の場合は運転中に「この時はこうすると良い」などアドバイスをくれる試験官でしたが(その度に減点されたのでは…と不安にもなる)、無口な人や最後にフィードバックをくれる人などそれぞれのようです。試験では縦列駐車(parallel parking)と3ポイントターン(3-point turn)を実施しました。
■ 10. 合否の発表
結果は試験実施日の夕方にオンラインで確認します。不合格だと次の試験の予約は2〜3ヶ月先だと聞いてプレッシャーでしたが、無事に合格!合格すると、画面上に90日間有効の仮免許証(Temporary License)が印刷でき、正式な運転免許証が届くまではこのTemporary Licenseとラーナー・パーミットで運転することができます。
■ 11. 運転免許証ゲット!
届くまで2週間かかると聞いていましたが、10日後に正式な運転免許証が郵送で届きました。
〜免許取得までの日取り〜
6月 必要書類集め
7月半ば 筆記試験(オンライン)
8月半ば DMVでラーナー・パーミット発行
2週間後 ラーナー・パーミットが郵送で届く
9月頭 5時間講習(オンライン)
10月末 路上試験
10日後 運転免許証が郵送で届く
〜かかった費用〜
運転免許証申請費 $73.25
5時間講習受講費 $60.00
路上練習・試験付き添い $470.00
いかがでしたでしょうか?
これから免許を取得される方はDMVや各自動車学校が発信している情報も要チェック。
ニューヨーク便利帳では筆記試験練習問題集や運転免許取得の手引きが詳しく載っています!
■ニューヨーク便利帳Vol.29
https://www.us-benricho.com/newyork/
編集部 Megumi(NY在住歴6ヶ月)
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