【2022年版】ニュージャージー州の住宅エリア情報（北部）

ニュージャージー州の北部のエリア別の特徴をご紹介します。ニューヨークまたはニュージャージーでどこに住むか迷ったら、ぜひ読んでみてください。

※番号は下のマップに対応
※家賃相場はあくまで一例
※家賃相場は常に変動するため、不動産ブローカーなどに問い合わせを

ニュージャージー北部住居エリアマップ

①エッジウォーター　Edgewater

大型日系スーパーのミツワ・マーケットプレイス

ハドソン川を挟んだマンハッタン・ミッドタウンの対岸。川沿いは再開発が進み、コンドミニアムやアパートが次々と建設され、賃貸物件数は増加。若いプロフェッショナルが多く住み、日本人にも人気がある。大型日系スーパーのミツワやダイソー、紀伊國屋書店、日系の美容院が入ったショッピングモールをはじめ、ホールフーズやトレーダージョーズ、ターゲットなどがあり商業施設が充実している。マンハッタンのポート・オーソリティー・バス・ターミナル（以下PABT）まではニュージャージー・トランジット（以下NJT）の直行バスで約30分。エッジウォーターとマンハッタンを結ぶフェリーは、朝夕の通勤時間帯には20分間隔で運航している。ウィーホーケン（❸）までバスか車で移動しフェリーに乗ると、マンハッタンの39丁目まで約10分。後述のホーボーケン（❷）、ウィーホーケン（❸）、ジャージーシティー（❹）、フォートリー（❺）を含め「ニュージャージーのゴールドコースト」と呼ばれる。

②ホーボーケン　Hoboken

PATH Trainでマンハッタンへ通う人も多い

ローワーマンハッタンの対岸に広がり、ジャージーシティーの北に位置する古い港町。ハドソン川沿いは再開発が進む一方、町の中心部は規制が厳しいため開発はされず昔ながらの雰囲気が残っている。マンハッタンへの通勤・通学が簡単なうえ、コミュニティーがしっかりしており公立学校の評判も良いことから大変人気がある。よって家賃も他よりやや高め。特にファミリーや若い世代に人気があり、さまざまな人種が住む。レストランやバーも充実しておりシティーライフが楽しめ、町がきれいで徒歩で移動できるのも特徴。マンハッタンへはPATHトレインで10分強。南北にライトレイル（路面電車）が走り、PABTまで直行バスで約20分。ミッドタウンとダウンタウンに行くフェリーもある。

③ウィーホーケン　Weehawken

マンハッタンを望むウォーターフロント

ホーボーケンの一部と北西にあるノースバーゲンの一部を合わせて独立した町。ハドソン川沿いは再開発が進み、コンドミニアムやアパートが多く建設された。ラグジュアリーなフルサービスコンドが多い。ウォーターフロントが長く続き、ここからのマンハッタンの眺めが魅力。ミツワまで車で約10分で行ける便利さから日本人の居住者も急増している。マンハッタンの39丁目までフェリーで約10分。PABTまでバスで約20分。フェリー乗り場前にはライトレイルの駅がある。

④ジャージーシティー　Jersey City

ハドソン川を隔ててローワーマンハッタン対岸に位置する港湾都市。面積が広く、人口は州内で2番目に多い。ニュージャージーのなかでもニューヨークに似た都会的な雰囲気や、カルチャーと人種の多様性、交通量の多さを持ち合わせることから、「ニューヨーク市第6の区」とも呼ばれる。比較的新しいビルが多く、若いプロフェッショナルが多く住む。ライトレイルが走り、マンハッタンにつながるPATHトレインの駅も近い。PATHトレインでダウンタウンエリアからマンハッタン33丁目駅まで約20分。

⑤フォートリー　Fort Lee

閑静な住宅街

ジョージ・ワシントン橋のたもとに広がり、マンハッタンにアクセスしやすい。日本の食品が買えるスーパー、日系のレストランやベーカリー、美容院、病院などがあるため日本人が住みやすい。また、近年は韓国系の住民が増えて韓国人街となりつつある。教育熱心なアジア人が多く住むことから、公立学校のレベルも高い。治安はとても安全。居住物件のほとんどが低層だが、ハドソン川沿岸には高層コンドミニアムや複合商業ビルもある。PABTまで直行バスで1時間弱。バスで橋を渡り、マンハッタン175丁目のバスターミナルから地下鉄に乗り換え可能。

⑥イングルウッドクリフス　Englewood Cliffs

ハドソン川越しのマンハッタンの景色は圧巻

フォートリーの北側に位置し、ジョージ・ワシントン橋まで車で10分弱。閑静な高級住宅地が広がり、私立全日制日本人学校のニューヨーク育英学園があることで知られる。公立学校は日本の中学2年生にあたる8年生まで。居住物件は一戸建てが主でアパートはほとんどない。落ち着いた雰囲気のためリタイア後に好んで住む人が多い。

⑦テナフライ　Tenafly

駅前に続く商店街

フォートリーから約5マイル北。アパートはあまりないが大きな一軒家が多い高級住宅街。緑豊かで公園も多く、公立学校の質が良いためファミリー向けと言える。ただ、レストランは少ない。近年アジア系の人口が増加している。ハドソン川沿いを走る高速道路を利用すると、ジョージ・ワシントン橋まで約15分。PABTまで直行バスで1時間弱。

⑧デマレストとその周辺の町　Demarest and other towns

ジョージ・ワシントン橋から8マイル北の高級住宅地。比較的家賃が安い割に、公立学校のレベルが高く治安も良い。ハドソン川沿いの高速道路に乗ると、ジョージ・ワシントン橋やフォートリー中心部まで約20分。マンハッタンへは直行バスで約1時間。

⑨リバー・エッジ　River Edge／⑩オラデル Oradell

子どもが安心して遊べるバン・ソーン・パーク

リバーエッジはフォートリーからルート4を通り車で約15分。その北に隣接するのがオラデル。どちらも小規模ながらコミュニティーの質や公立学校の質が良く、家賃は比較的安い。中学、高校は2つの町で共通。どちらの町にもNJTの駅があり、 PABTまで急行バスで約50分～ 1時間。

⑪パラマス　Paramus

毎週土曜に授業を行うニュージャージー補習校

ガーデン・ステート・プラザなどのショッピングモールが複数あり、ハイエンドの店も多い。コマーシャル税収があるため、他のエリアより税金が安い。ただ、パラマスを含むバーゲンカウンティーの町はブルー・ロウ（Blue Law）により日曜日は電化製品、服、家具を売る店はクローズしている（レストランやスーパーはオープン）。人種が多様。公立学校の質が良く住環境も整っているため日本人にも人気。現地校の校舎を借用したニュージャージー補習授業校がある。マンハッタンへは直行バスでPABTまで約50分。

⑫グレンロック　Glen Rock

グレンロックの市役所

リッジウッドの南に位置する緑豊かで閑静な住宅街。公園が多く、公立学校の質が良いのでファミリー向けと言え、日本人駐在員も比較的多い。商業施設は駅周辺のダウンダウンに集中。バーゲンカウンティーのソーシャル・セキュリティー・オフィスがある。NJTの駅が2つあり、北のリッジウッドからメインラインとバーゲンブランチラインに分かれるが、どちらもセコーカス経由でマンハッタンまで約1時間。 PABTまで直行バスで約50分。

⑬リッジウッド　Ridgewood／⑭オークランド　Oakland

ヨーロッパ調の街並みがかわいらしい高級住宅街

リッジウッドはバーゲンカウンティー中西部にある、自然環境に恵まれた州有数の高級住宅地。17世紀のオランダ植民地時代から続く欧風の面影が現在も残る。税率はやや高いが、その分公立学校のレベルが非常に高く、ファミリーに人気。何世代にもわたって住む人が多く、ニューヨーク市内まで通勤する人は少ない。ダウンタウンには小売店や娯楽施設、レストランも充実し、ナイトライフも楽しめる。日本人コミュニティーがあり、日系の歯科医院などもある。マンハッタンのペンステーションまではNJTの電車で1時間強。ホーボーケンまで行き、PATHトレインに乗り換えてもよい。 PABTまで直行バスで約1時間、またはパラマス（⓫）の駐車場からPABTまで急行バスで約40分。その北西部に位置するのがオークランド。全日制のニュージャージー日本人学校があるため日本人になじみがあるが、居住している日本人は少ない。

⑮ラムジー　Ramsey

ジョージ・ワシントン橋から北西に約20マイル、ラマポーの山のふもとに位置する自然豊かな町。住民はアングロサクソン系が多い。町のあちこちにテニスコートやプールなどを備えたタウンハウスのコミュニティーが存在し、税金は高め。公立学校のレベルが高くファミリーに人気。州立公園がありハイキングも楽しめる。マンハッタンへはNJTの電車を利用し、セコーカス経由で約1時間。急行バスも利用できる。タウンハウスコミュニティーでは朝夕、通勤バスが発着する。

ニューヨーク便利帳®︎vol.30本誌掲載

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