【2021年版】ニュージャージー州の住宅エリア情報（北部）

ニュージャージー州の北部のエリア別の特徴をご紹介します。ニューヨークまたはニュージャージーでどこに住むか迷ったら、ぜひ読んでみてください。

※番号は下のマップに対応
※家賃相場はあくまで一例

ニュージャージー北部住居エリアマップ

1. エッジウォーター　Edgewater

日本の食材や日用雑貨が揃うミツワ・マーケットプレイス

ハドソンリバーを挟んだマンハッタンの対岸、南北約3マイルに広がる細長い町。20世紀初頭に水運を利用して工場地帯として栄えた。川に並行するリバーロード沿いにはコンドミニアムやアパート、タウンハウスなどが並び、建物の築年数はさまざま。再開発で居住物件が次々と建設され、賃貸物件数は増加。商業施設が充実し、大型日系スーパーのミツワが入ったショッピングモールには、日系のベーカリーや書店、美容院、歯科医院なども入る。日本語が通じるクリニックもあるため、比較的日本人が多く住む。マンハッタンのポート・オーソリティー・バス・ターミナル（以下PABT）まではニュージャージー・トランジット（以下NJT）の直行バスで約30分。ウィーホーケンまでバスか車で移動し、フェリーに乗ると、マンハッタンの39丁目まで約10分。エッジウォーターとマンハッタンを結ぶフェリーは、朝夕の通勤時間帯には20分間隔で運航している。

※築年数、マンハッタンビュー、洗濯設備の有無など条件により大きく異なる

2. フォートリー　Fort Lee

閑静な住宅街

ジョージ・ワシントン橋のたもとに広がる町。マンハッタンにアクセスしやすく、日本の食品が買えるスーパー、日系のレストランやベーカリー、日本語が通じる病院や美容院などがあることから、日本人に人気のある町の1つ。緑豊かな公園が多く、居住物件のほとんどが低層だが、ハドソンリバー沿岸にはマンハッタンを望む近代的な高層アパート、コンドミニアム、コープが立つ。橋の近くには、高層アパートに続き、アパート、ホテル、店舗などが入居する複合高層ビルも完成。PABTまで直行バスで1時間弱。バスは運行数が多く便利。バスで橋を渡り、マンハッタン175丁目のバスターミナルから地下鉄を利用できる。賃貸物件のタイプは一戸建て、タウンハウス、コンドミニアム、デュプレックスなど。

※築年数、洗濯設備の有無、部屋の向きなど条件により大きく異なる

3. ジャージーシティー　Jersey City

ハドソンリバーを隔ててローワーマンハッタン対岸に位置する港湾都市。人口は隣接するニューアークに次いで州内で2番目に多く、7つの地区から成る。ハドソンリバー沿いのダウンタウンエリアには町のシンボルであるゴールドマン・サックス・ タワーがそびえ、アパートやコンドミニアムなどの居住物件、オフィスビル、レストラン、店舗が多くある。日系企業のオフィスもあるため、日本人はこの地区に多い。 ライトレイル（Light Rail）と呼ばれる路面電車が走り、マンハッタンへつながるPATHトレインの駅も近い。PATHトレインでダウンタウンエリアからマンハッタン33丁目駅まで約20分とアクセスが良いことから、「ニューヨーク市第6の区」とも呼ばれている。

4. ホーボーケン　Hoboken

ローワーマンハッタンの対岸に広がり、ジャージーシティーの北に位置する古い港町。フランク・シナトラが育った町としても有名。交通や生活環境における利便性の良さから、マンハッタンで働く若い世代が移り住んでいる。ハドソンリバー沿いは再開発が進む一方、町の中心部は規制が厳しいため開発はされず、昔ながらの雰囲気が残っている。賃貸物件は築年数が古い縦長ブラウンストーンか中層アパート、または川沿いのモダンなアパートが主。マンハッタンへはPATHトレインで10分強。南北にライトレイルが走り、PABTまで直行バスで約20分。ミッドタウンとダウンタウンに行くフェリーもある。

※条件により大きく異なる。駐車場代はほとんどの場合が別途1台につき月170〜260ドル

5. ウィーホーケン　Weehawken

マンハッタンを望む川沿い

ホーボーケンの一部と北西にあるノースバーゲンの一部を合わせて独立した町。近年川沿いの開発が進み、タウンハウスやコンドミニアム、アパートが多く建設された。開発が進むにつれて「小さな町」とも呼べるようなスーパーマーケットなどの店舗も有するコミュニティーも誕生し、また車で日系スーパーマーケットまで約10分で行ける便利さから、日本人の居住者数も急増している。マンハッタンの39丁目までフェリーで約10分。PABTまでバスで約20分。フェリー乗り場前にはライトレイルの駅がある。

※駐車場代が別途かかる物件も多い

6. テナフライ　Tenafly

駅前に続く商店街

フォートリーから約5マイル北にある緑豊かな町。バーゲンカウンティー中東部にある高級住宅街の1つでもある。近年アジア系の人口が増加。税率が高く、公立学校は州内トップクラスであり教育レベルが高い。ハドソンリバー沿いを走る高速道路US-9 Wを利用すると、ジョージ・ワシントン橋まで車で約15分。PABTまで直行バスで1時間弱。賃貸物件の種類は一戸建てが主で、アパート、デュプレックスも少しある。

※条件により大きく異なる

7. イングルウッドクリフス　Englewood Cliffs

ハドソンリバー越しのマンハッタンの景色は圧巻

フォートリーの北に位置する、閑静な高級住宅地。ジョージ・ワシントン橋へは車で10分弱。私立全日制日本人学校のニューヨーク育英学園がある。公立学校は日本の中学 2 年生に当たる8年生までのため、この地域に住む場合、高校は他の町に通うことになる。町の北側をノースクリフ、南側をサウスクリフと呼ぶ。フォートリーにつながるUS-9 W沿いにはビジネスオフィス群がある。賃貸物件は一戸建てがほとんどで、敷地と建物の面積が広くゆったりしている。

8. パラマス　Paramus

ニュージャージー補習校は毎週土曜日、ここで授業を行なっている

巨大なショッピングモールがある、州内随一の商業地区を擁する町。町の中を走る3本の主要ハイウェイのうち、縦横に走るRt 17とRt 4沿いには大小のショッピングモールや小売店が並び、商業施設やオフィスビルからの税収で町の財政は潤っている。パブリックスクールや公共施設が充実し、住環境も良いため、日本からの駐在員世帯も多い。アメリカの現地校の校舎を借用したニュージャージー補習授業校があり、毎週土曜に幼児部から高等部の一貫教育を行っている。マンハッタンへは直行バスでPABTまで約50分。賃貸物件は一戸建てが主だが、デュプレックスタイプもある。

9. リッジウッド　Ridgewood

ヨーロッパ調の街並みがかわいらしい高級住宅街

バーゲンカウンティー中西部にある、自然環境に恵まれた州有数の高級住宅地。17世紀にオランダ人が入植し、現在も欧風の面影が残る。富裕層が多く、日本人コミュニティーもある。税率は高いが、その分公立学校のレベルが高く、特に高校は優秀とされている。ダウンタウンは広く、映画館やレストラン、小売店の他、日系のグロッサリーストアや美容院、レストラン、日本語の通じる歯科医院などがある。YMCA／YWCAのスポーツクラスやサマーキャンプには日本人家庭の子どもも参加する。マンハッタンのペンステーションまでは、NJTの電車で1時間強。ホーボーケンまで行き、PATHトレインに乗り換えてもよい。PABTまで直行バスで約1時間、または最寄りの駐車場（パラマス）からPABTまで急行バスで約40分。賃貸物件は一戸建てがほとんどで、アパート、タウンハウス、二世帯用一戸建ても若干ある。

10. グレンロック　Glen Rock

グレンロックの市役所

リッジウッドの南に位置する緑豊かで閑静な住宅街。商業施設は駅周辺のダウンダウンに集中している。バーゲンカウンティーのソーシャル・セキュリティー・オフィスがある。住環境、公立学校のレベルともに質が高く、高校は常に各種学校ランキングの上位。地域サービスや学校プログラムが充実していることから、日本人駐在員も比較的多い。NJTの駅が2つあり、北のリッジウッドからメインラインとバーゲンブランチラインに分かれるが、どちらもセコーカス経由でマンハッタンまで約1時間。PABTまで直行バスで約50分。町の規模が比較的小さく、物件数は時期により少ない場合がある。

11. デマレストとその周辺の町　Demarest and other towns

州北部の住宅街は落ち着いた佇まい

ジョージ・ワシントン橋から北へ8マイルのところにあり、北はクロスター、東はアルパイン、西はハワース、南はクレスキルに隣接する高級住宅地。どのエリアも住環境、公立学校のレベルともに優れている。物件のタイプは主に一戸建てで、クロスター、クレスキルにはタウンハウスやアパートもある。ハドソンリバー沿いを走るパリサイドパークウェイやUS-9 Wを使うと、ジョージ・ワシントン橋やフォートリー中心部まで約20分で行くことができる。マンハッタンへは直行バスで約1時間。

※場所によっては1万ドルを超える物件もある

12. オラデル Oradell／13. リバー・エッジ　River Edge

子どもが安心して遊べるバン・ソーン・パーク

リバーエッジはフォートリーからルート4を通り車で約15分。その北に隣接するのがオラデル。どちらも小規模ながら、住環境が良く公立学校のレベルが高い。中学、高校は2つの町で共通。ルート4および17、ガーデン・ステート・パークウェイなどの高速道路に近く、移動が便利。PABTまではバスで約1時間。どちらの町にもNJTの駅がある。PABTまで急行バスで約50分。賃貸物件は一戸建てが主で、リバーエッジにはアパート物件もある。

14. ラムジー　Ramsey

ジョージ・ワシントン橋から北西に約20マイル、バーゲンカウンティーの北部ラマポーの山のふもとに位置する自然豊かな町。住民はアングロサクソン系が多い。町のあちこちにテニスコートやプール などを備えたタウンハウスのコミュニティーが存在する。公立学校のレベルが高く、州北部で人気の住宅街。ガーデン・ステート・パークウェイ、I-287、ニューヨーク・ステート・ハイウェイ、ルート17に近く、アップステートへのアクセスも良い。隣町のマウワー（Mawhaw）には日本語が通じるクリニックがある。マンハッタンへはNJTの電車を利用し、セコーカス経由で約1時間。急行バスも便利できる。タウンハウスコミュニティーでは朝夕、通勤バスが発着する。物件のタイプは主にタウンハウスで、一戸建てもあるが数は少ない。

※屋内ガレージの有無など条件により大きく異なる

【監修】
佐伯　留美子
古本不動産

ニューヨーク便利帳®︎vol.29本誌掲載

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