【2022年版】ニューヨークの住宅エリア情報(マンハッタン・ダウンタウン)

ニューヨークはマンハッタン、ダウンタウン内のエリア別の特徴をご紹介します。ニューヨークでどこに住むか迷ったら、ぜひ読んでみてください。

※番号は下のマップに対応
※家賃相場はあくまで一例

マンハッタン住居エリアマップ

⑧イーストビレッジ East Village

イーストビレッジの目抜き通りセント・マークス・プレイス

南北はハウストンストリートから14丁目まで、東西は5番街からアベニュー Aの間。NYUやクーパーユニオン大学が近いことから、学生が多く住んでいる。日系のスーパーや日本食レストランもある。昔は治安が悪く1人歩きは危険とされていたアルファベットディストリクトだが、今ではブティックやレストランなどができ、若者が集まるナイトスポットになった。コンディションの割には家賃が高め。

⑨ローワーイーストサイド Lower East Side

昔からの住民と最近移り住んだ若者が入り交じる

かつてこの辺りの物件はテナメントハウス(低所得者用の共同住宅)と呼ばれ、その典型的な造りとしてウォークアップ(エレベーターなし)の6階建て、部屋は狭くバスタブがキッチンにあるといった建物が存在した。しかし近年はアーティストや若者が移り住み、ナイトクラブやブティック、レストランなどができている。その影響から家賃が高騰したが、マンハッタン内で掘り出し物の格安物件が出る確率は高い。暗くなってからイースト川周辺を歩くのは避けたほうが賢明。

⑩ノリータ Nolita

毎年イタリアのお祭りが開かれる

ノリータとはNorth of Little Italy、つまりリトルイタリー(⓬)の北に広がるエリアのこと。かつてはイタリア系移民が住むテナメントハウス、精肉店、鮮魚店、ベーカリーなどが並ぶ庶民的なエリアだったが、今ではブティックやレストラン、バーがひしめき、ショッピングスポットに様変わりした。古い建物も内装は改築・改装されているので住みやすく、人気が高い。

⑪リトルイタリー/チャイナタウン Little Italy / Chinatown

活気溢れるチャイナタウンのメインストリート

マルベリーストリートを中心にイタリア料理店が連なるリトルイタリー。その規模は以前に比べ縮小しているが、毎年9月のサン・ジェナーロ祭りの時期にはひときわにぎわう。南に隣接するチャイナタウンは生鮮食料品店や雑貨店、中華料理店が所狭しと軒を並べ、混沌とした雰囲気だが活気がある。もちろん住民の多くは中国系。賃貸物件はあまり市場に出ていないが、マンハッタン内で掘り出し物が出る確率は高い。古い物件をモダンなロフトに改装した物件が流行し、その影響を受けて家賃が上がった。

⑫グリニッチビレッジ(ウエストビレッジ) Greenwich Village (West Village)

エリア全体が落ち着いた佇まい

昔からアーティストや学生などが好んで住み、人気が高いため市場に出ている物件は少ない。なかでも、9 ~ 12丁目、6番街とブロードウェイに囲まれた古くからのタウンハウスが集まる地域はプライムビレッジと呼ばれ特に人気が高く、物件が賃貸市場に出るのはまれ。社会現象にもなったドラマ「Sex and the City」に登場したカップケーキ店、マグノリアベーカリーや主人公キャリーの住居として撮影に使われたアパートがあり、観光スポットとして人気。

⑬ソーホー SoHo

ソーホーの象徴、キャストアイアン建築のアパート

ソーホーとはハウストンストリートの南側、South of Houstonのこと。倉庫だった建物を住居を兼ねたアトリエへと改築し、アーティストが移り住んだため、現在もギャラリーが多い。またブティックやレストランなどが増え、人気のショッピングスポットとなっている。デリが点在し、チャイナタウンやリトルイタリーにも近いため食には不自由しないが、スーパーやクリーニング店など生活関連の店は少ない。

⑭トライベッカ Tribeca

ハドソンリバー沿いのモダンなコンドミニアム

トライベッカとはカナルストリート南側の三角地帯、Triangle Below Canalの意味だが、厳密にはカナルストリート、マルベリーストリート、ブロードウェイ、ウエストストリートに囲まれた地域を指す。もともと倉庫街だったが、有名レストランがいくつもオープンしたことにより人気が高まった。倉庫を改造した大きなロフトをアトリエやスタジオを兼ねた住居としているアーティストも多い。近年はハドソン川沿いの開発が進み、新築賃貸アパートの人気が高い。

間取り 賃貸
スタジオ 3,500 ~ 4,600 ドル
1ベッドルーム 4,500 ~ 7,000 ドル
2ベッドルーム 7,000 ~ 1 万ドル

⑮ファイナンシャルディストリクト Financial District

ワン・ワールド・トレード・センターがシンボル

住宅地として最近人気が高まっている。元々は「ウォール街」としてオフィスしかないイメージだったがここ10年ほどで様変わりし、有名デザイナーのブティックコンドなど、ビルのファシリティーが充実したおしゃれな住宅が建てられている。バッテリーパークは徒歩圏内。またフルトンマーケットやイタリアグルメスーパーのイータリーがある他、ホールフーズとトレーダージョーズが付近に建設中のため買い物にも不自由しない。公立学校の質も評判が良い。最南端のエリアのため地下鉄が放射線状に走っており、交通の便も良い。ヤングエグゼクティブが多く住む。

間取り 賃貸
スタジオ 3,000 ~ 3,600 ドル
1ベッドルーム 3,300 ~ 4,600 ドル
2ベッドルーム 5,000 ~ 7,000 ドル

ニューヨーク便利帳®︎vol.30本誌掲載

 

 

 

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