アメリカサマーキャンプ | ニューヨーク便利帳

アメリカの教育文化に欠かせない『サマーキャンプ』。3ヵ月の長い夏休み期間中サマーキャンプへの参加は、子どもたちが精神的にも大きくたくましく成長するのには絶好の機会。楽しみながら日本語や英語といった語学を補うなど、用途に合ったキャンプを探すのもいいだろう。日帰りで行うデイキャンプや、泊まり込みのレジデントキャンプなど、年齢や目的、子どもの個性に合ったものを選ぼう。

情報収集の仕方

▶口コミ

同じ年頃の子どもを持つ人との情報交換や実際に参加した人の意見、感想、アドバイスを参考にする。

▶パンフレット

市や郡が発行したものは、図書館や学校で配布されている。日系団体のパンフレットは日系スーパーマーケットなどで手に入る。ウェブサイトで検索し、資料請求することもできる。

▶キャンプセミナー、キャンプ説明会

日本語補習校などで行われる「キャンプの選び方セミナー」や主催団体による「キャンプ説明会」、自宅などへスタッフが直接赴く「出張説明会」など。

▶キャンプ場オープンハウス（3 ～ 5 月）、サマーキャンプ見学会（7 ～ 8 月）

実際にキャンプで使う施設などを下見することができる。また、翌年以降の参加を検討している、幼児・子どもとその家族を対象とした見学会を行っているところもある。

▶新聞広告

春頃になるとニューヨーク・タイムズ紙の日曜版や日系新聞に掲載。

▶アメリカキャンプ協会・ニューヨーク事務局

全米で行われているキャンプを統括する非営利団体で、現在約2,300のキャンププログラムが登録されている。ウェブサイトで、年齢や目的、期間、地域別など、テーマごとに検索可能。

主なキャンプの種類と詳細

▶デイキャンプ　Day Camp

自宅から毎日通う、日帰りのキャンプ。スポーツやアート、ダンス、音楽など、テーマも豊富にある。主に英語や数学の学習を中心にしたサマースクールは、新学期への準備を兼ねた塾的要素も含んでいる。

▶レジデントキャンプ　Resident Camp

約２～４週間の長期型キャンプで、森や海浜などのキャンプ地に泊まり込みで参加する。テントで自炊のキャンプもあるが、多くはキャビンやロッジに宿泊し、食事も専従のキッチンから提供される。トレーニングを受けた高校生や大学生がキャンプカウンセラーとして関わることが多い。各種スポーツやアドベンチャープログラム、水泳、乗馬など、大自然の中でさまざまな楽しいプログラムが用意されている。

▶カウンセラー・イン・トレーニング・キャンプ　CIT (Counselors In Training) Camp

将来のサマーキャンプカウンセラーを育成することを目的としたプログラムで、参加対象は高校生。キャンプ中は、主にカウンセラーのアシスタント、およびキャンププログラムの運営サポーターとして、子どもたちと生活を共にする。このようなボランティア活動を通じ、奉仕の喜びを体験的に学ぶことを目的としている。同時に、リーダーに必要不可欠な責任感や、キャンプ参加者への理解力を養う。また、子どもたちの行動、健康、安全に常に留意しなくてはならないため、深い洞察力も身に付く。アメリカでは、こうしたリーダーシップの経験は、社会性や独自性の成長に繋がると高く評価されており、大学の入学選考に際してもポイントが高い。学校に提出するコミュニティーサービスの証明書を発行してくれる団体もあるので要確認。