酒蔵イーストビレッジ店がオープン！

1996年にミッドタウンイーストにて創業し、
一昨年、記念すべき20周年を迎えた日本食レストラン、酒蔵。
取り揃えている日本酒の数は実に200種類を超える、日本酒好きのオアシスです。
数々の銘酒とともに、美味しい日本の料理を提供し、
日本人のみならず多くのニューヨーカーに愛され、いつも満席の名店です。

酒蔵を経営するTICグループはこのほど、2店舗目となるイーストビレッジ店の開業を発表。
9月25日（火）にグランドオープニングを迎えます。
我々は、ソフトオープン中の酒蔵にひと足お先にお伺いしてきました。

イーストビレッジ店のコンセプトは「昔ながらの造り酒屋」。
外観からして蔵をイメージさせます。
重厚な木の扉を開けて店内に入ると、右手には13席のカウンター席。

そして奥には、36席のテーブル席が用意されています。
壁一面に70もの菰樽（こもだる）が並び、圧巻です。
また、個室がひとつ、セミ個室がふたつ備えられ、
お客様の人数に合わせて個室をつなげ、18席のスペースを作ることも可能です。
イーストビレッジ店は、ミッドタウン店よりもこぢんまりとしていますが、
一席のスペースを広く確保し、よりゆったりと食事を楽しめるよう配慮されています。

取り揃えられた日本酒は、現在約75種類。
最終的には100種類程までに充実を図っていく予定なのだとか。
カウンター席の向こうにはずらりと並ぶ日本酒の瓶。
メニューを見てもその種類の多さに迷ってしまうくらい、厳選された銘柄が用意されています。

フルーティーで芳醇なお酒はワイングラスで・・・
クリスプなお酒は丈の高いシャンパングラスで・・・
というように、より美味しくお酒を頂けるよう、お酒の種類に合わせて酒器を選ぶというこだわりが。
何を飲んだらよいか迷ったら、店員さんに自分の好みや興味のあるお酒を伝えると、
丁寧な説明とともにオススメを教えてくれます。

さて、美味しいお酒とともに頂きたい料理はというと、
ミッドタウン店と同じメニューもあれば、オリジナルの料理も用意しているのだとか。
この日は、おまかせコースを頂きました。
ひとり80ドルで、8品を楽しむことができます。

◎炙りへしこカナッペ

◎トリュフ茶碗蒸し
ふんわ～りトリュフが薫り立つ贅沢な茶碗蒸し。

◎前菜盛り合わせ
ひと皿に5品の前菜。まさに宝石箱ですね。

写真左から時計回りに
・自家製豆腐のキャビアのせ
大豆の濃い旨味が凝縮されたクリーミーな豆腐の上には、海の宝石キャビアが。

・カニスティック
カニの身を海苔で巻き、春巻きに。

・サーモンの湯葉巻き
サーモンの西京漬を湯葉で巻いて揚げたひと品。

・ネギの合鴨巻き
わさび風味のナスのピューレとざくろを一粒のせて。

・アンチョビポテトサラダ
特筆すべきは上に乗っている気になるグリーン。これはペプキーニョという中米原産で、指の先くらいの大きさの、きゅうりとすいかの間のような風味の野菜。面白い体験！

5品と言いましたが、ちょこんと添えられている緑の葉っぱも余すことなく頂きましょう。
何気にぱくりと口に入れると、噛む程に口に広がる・・・オイスターの香り！
実はこれ、その名をオイスターリーフというのだそう。

◎旨味カルパッチョ
美しいガラスのお皿に並べられた、5種類のカルパッチョ。
ひと切れひと切れの上には、5ミリ角のキューブにカットされた山芋と、
メニュー名の由来ともなる、「旨味ジュレ」が。
これらを魚で包んで頬張ると、口の中で旨味が踊り出します。

◎鶏つくねグリーンアスパラガス田楽味噌
薄衣でカリっと揚がった鶏つくねが、八丁味噌のうえに鎮座。
アスパラガスは、白味噌で。
味噌の甘みが優しく、ほっこりするひと品です。

◎鰻ざく
鰻とキュウリ、クコの実を出汁の三杯酢で。出汁が効いた上品な酢を残すのは勿体ない。
こっそり飲み干してもよいのだとか！？

◎特製海鮮釜飯
ホタテ、カニ、イクラがぎっしりと乗った贅沢な海鮮釜めし。

木蓋を開けた瞬間の、海鮮の香りが詰まった湯気を逃がさないように。
この釜飯は、コースのハイライト。
厳選されたお米は、魚沼産のコシヒカリのうち0.003％ともいわれる「雪椿」。
一粒一粒が程よい固さに立ち、もちもちっとした歯ごたえと、ツヤ。
いつまでも噛み締めていたいくらい、魚介の旨味がお米に染み込んでいます。

◎葛切り
デザートは、氷の入った椀の中できゅっと引き締められた葛切り。
きなこをかけた黒蜜につけて、幸せに食事を締めくくりましょう。