ニューヨーク便利帳の編集部が総力取材!2018年12月に訪れた本当においしい!?レストラン

世界中のグルメが集まるニューヨークには、おいしいレストラン、カフェ、バーがいっぱい。
ニューヨークの最新レストラン事情を知り尽くしたニューヨーク便利帳の編集部から、2018年12月のおすすめのレストランをご紹介します!

※タイトルには「本当においしい」と記載しておりますが、正直な感想をお伝えしております。

Sakagura ー Editor 検見崎

酒蔵ランチ日替わり蕎麦セット

ニューヨーク在住の日本人に日本食でおいしいところはどこですか?と聞くと高確率でその名があがるレストランがここ、「酒蔵」(ミッドタウンイースト)です。ずっと行ってみたいと思ってたのですが、2018年の最終出勤日に、社長が年越し蕎麦を食べようと会社のみんなを連れて行ってくれました。頼んだのは、酒蔵ランチ日替わり蕎麦セット13ドル。冷たいお蕎麦と酒蔵イチオシ ハヤシライス(金曜日限定)をいただきました。店で手打ちしてるという蕎麦は、コシがあって、香りがよくて美味。ハヤシライスも人気メニューのようです。この間イーストビレッジの「蕎麦屋」にも行きましたが、こちらの蕎麦の方が断然おいしかったので、蕎麦を食べるならぜひおすすめです!

Sakagura ー 211 E. 43rd St (bet 2nd & 3rd Aves)

 

Little Sheep ー Editor 小林

白湯・麻辣のハーフ&ハーフ

寒い季節になると必ず食べたくなるのが、モンゴリアン・ホットポット!スパイスがピリッと効いたスープに、ジューシーなラム肉をたっぷりの野菜と一緒に食べられる、栄養満点の鍋です。寒い冬には身体の芯からぽっかぽかに温まります。日本でもチェーン展開をしている火鍋専門店「小肥羊」は、安くてメニューの種類が豊富で、お腹いっぱいになれるので大人数で行くのがおすすめです。白湯・麻辣の2種類の特製スープのハーフ&ハーフを選び、肉、シーフード、野菜、キノコと、目についたものはとりあえず全てオーダー!これだけ財布の紐が緩くなるのも、安価だからこそできること。お腹いっぱい食べてアルコールも摂取して、それで一人20ドルちょっと。ニューヨークの厳しい冬が楽しみになるレストランです。

Little Sheep ー 105 Bowery (bet Grand & Hester Sts)

 

Heidi’s Place ー Editor 上田

Tuna Tartare & Shrimp Taco & Hummus

近所にあるこぢんまりとしたバーカウンターとテーブルが少しだけしかないレストランですが、前を通ると常に満席の人気店。Yelpの評価も高く、ずっと気になっていました。ある夜、前を通りかかったら空席が合ったので、すかさず入ってお手並み内見。バーテンダーひとりで店を切り盛りしてて忙しそうでしたが、すぐに料理が出てきたのは、さすが。お値段とポーションのバランスも良し。Tuna Tartare(18ドル)はおとなりの人気ベーカリーOrwasher’sのバゲットにてんこ盛りのマグロに濃厚アボガドソースと大ぶりのマグロのタルタル、グレープフルーツ。どれをとってもフレッシュ!そして大ぶりのプリプリ海老が乗ったShrimp Taco(15ドル/3個)、オーガニックのひよこ豆を使ったピリ辛めのHummus(13ドル)は山盛りピタがサイドに付いてきます。サイドにグリルドベジをつけて、2人でお腹いっぱいコース。料理が上手なお宅にお邪魔してお腹いっぱい食べたような、そんな幸せな感覚を味わせてくれました。

Heidi’s Place ー 308 E. 78th St (bet 1st & 2nd Aves)

 

James ー Editor 金井

(手前から時計回りに)Black Angus Burger(8オンス/22ドル)、Hanger Steak(29ドル)、Pan Seared Skate(26ドル)

Crispy Pork Belly(16ドル)

プロスペクトハイツの住宅街の一角にあるレストラン、James。小さいですが、観葉植物や黒革のソファー、控えめな照明を使ったビンテージ風の店構えがブラウンストーンや石造りのアパートが並ぶ通りによく馴染んでいます。ニューアメリカンを提供する同店は、店のウェブサイトで「ネイバーフッドレストラン」と紹介しているように、近隣の住民でにぎわう地域の人気店です。

オイスターからスタートし、キヌアやローストアーモンド、リコッタチーズを和えたブラックケールのサラダ、表面をクリスピーに焼き、プラムとチリで甘辛く味付けしたポークベリーなどを注文。どれもワインとの相性ばっちりです。毎週月曜にバーガーナイトを開催しているためハンバーガーには自信がありそうと期待し、メインはブラックアンガス牛のハンバーガーに。少し焦げ目のついたゴマ付きのブリオッシュに挟まれたのは、分厚いパテとチェダーチーズのみ。シンプルですが、肉汁ととろけるチーズ、パンの甘みのバランスが絶妙で、柔らかく赤身の美味しさが堪能できるアンガス牛の魅力を最大限に引き出していました。

肉、魚、野菜、乳製品はすべてニューヨークまたはニュージャージー、ペンシルベニア、バーモント州にある契約農家や卸業者から、パンはマンハッタンの有名店Balthazarなど市内のベーカリーから仕入れており、店が信頼する生産者のみから仕入れた食材を使っている点には安心感を覚えます。

こういうこじゃれた店を知っていると、ニューヨーカーっぽいなと感じさせるような店でした。

James ー 605 Carlton Ave, Brooklyn

 

Barnacho ー Intern 渡辺

Baja fish tacos

ミッドタウンイーストにあるメキシカン料理のレストラン。ファヒータやブリトーなどのメキシカン料理があるなか、Baja fish tacos(15ドル)を注文。今までタコスと言えば ’肉’のイメージがあったのでフッシュタコス初体験。香ばしくホクホクに焼かれた魚とワサビソースがマッチしていて美味しかったです。メニューも豊富にあったのでまた食べに行こうと思います。

Barnacho ー 920 2nd Ave (bet 48th & 49th Sts)

 

Via Della Pace ー Editor 上田

Pesto Rigatoni

イーストビレッジのこぢんまりとしたイタリアン。バーカウンターではイタリア語でヨーロッパサッカーを見て野次を飛ばすお客さんがいたりして、イタリアの下町に来たような感覚、結構好きです。ここはローマのイタリア料理をベースにしているため、ローマ産のカルボナーラやアマトリチャーナが看板メニューだそう。しかし私はバシルをふんだんに使ったペストスソースが大好きなので、Pesto Rigatoni (16ドル)をオーダー。ひとくちサイズのリガトーニはもちっとした食感がアルデンテ過ぎず日本人の我々には程よく、また、ガーリックの効いたペストソースと絡み合います。本場イタリアで食べた味を思い出します。友人はカルボナーラを頼んでいてひと口トライしましたが、これも◎。次はカルボナーラをひとさら食べたいなと思案中。さらにここはローマを本拠とするSSラツィオが集まる場所で、試合のある日は大賑わいとなるそう。

Via Della Pace ー 48 E. 7th St (bet 1st & 2nd Aves)

 

Toriko NY ー 吉田

フォアグラの茶碗蒸し

ささみのわさび乗せ

東京レストランツ ファクトリーが運営する鳥幸(とりこう)ニューヨーク。3ヶ月前にWest 4th Stにほど近いCarmine Stに焼き鳥店としては初出店。一言で美味しい!
メニューは70ドルと85ドルのお任せコースの2パターン。勿論、その他アラカルトメニューで様々な部位が食べられる。今夜は85ドルのコースをお願いしました。前菜5点盛りの後、フォアグラの茶碗蒸しが出てきます。香り付けにトリフがのっていて何とも優しい味に。焼き鳥のスタートは、ささみのわさび乗せ。実は一番美味しかったのは次に出てきた砂肝。柔らかい食感が鳥の新鮮さを感じます。焼き鳥の後は、宮崎牛のカットステーキと鶏ガラベースのワンタン塩ラーメンが出てきます。最高です!
お店の雰囲気、スタッフの対応、味、量、とても満足でした。5点満点中4.5。
焼き鳥だけ食べたい人は、入り口付近のバーカウンターで。

Toriko NY ー 76 Carmine St (Bedford St & 7th Ave)

 

Marcus B&P ー Editor 佐野

MARCUS’ CORNBREAD

ハーレムの人気サザンレストランRed Roosterを手がけた名レストランター、マーカス・サミュエルソン。今やハーレム観光に欠かせない店へと成長し、日曜の朝ともなると大型バスで乗り付ける観光客で満員の盛況ぶりをいつも感心しながら見ています。彼が、次はNJのニューアークに新しい店を出店するとのニュースが。それが「Marcus B&P」。ちょうど近くにコンサートを見に行ったので、今しかないと思い入店してみました。3人で行ったけれど2席しか空いていなかったカウンター席に、受付の女性がすっと、受付にあった自分のスツールを差し出してくれました。カウンターの向こうからは、すかさずフレンドリーな店員さんがドリンクの注文をとり、メニューを丁寧に説明してくれる。入店後たったの数分で、なんだか歓迎された気持ちに。パスタやピザなど、どれも美しい盛り付けで、味も絶品です。何はともあれ外せないのは、ソウルフードのエッセンスを取り入れたお店ならではのコーンブレッド、MARCUS’ CORNBREAD(6ドル)。本来とても素朴な料理なのに、目から鱗のこの上品さ。随所にマーカス・サミュエルソンらしい技を感じます。ニューアークはマンハッタンからは少し遠いですが、近くに行かれた際にはぜひ!

Marcus B&P ー 56 Halsey St Newark, NJ

 

The Bombay Bread Bar ー Editor 検見崎

BRAISED BEEF SHORT RIB CURRY

SOHOにある、ヒップなインド料理レストラン。アメコミチックなイラストが描かれた壁が印象的です。日本の雑誌に取り上げられているのを見たことがあり、気になっていた店でした。メニューはスモールプレート、ラージプレートと、大きさ別に表記されているので頼みやすかったです。やはりインド料理なので、カレーは外せないよねとカレー1品とカレー以外のものを何品かを頼んだのですが、カレーと書かれてないものもカレーに似ている料理ばかりで、カレーをいっぱい食べたなぁという感じでした(笑)お会計は、料理をいろいろ頼んで(2人で4〜5品)、プラスカクテル1杯でひとり80ドルほど。カクテルは名前にビビッときた、ボリウッドスウィングを。SOHOっぽい、おしゃれインド料理を体験できました。

頼んだもの
カクテル
BOLLYWOOD SWINGIN’ 12ドル
カレー
BRAISED BEEF SHORT RIB CURRY 26ドル など

The Bombay Bread Bar ー 195 Spring St. (at Sullivan St)

 

Spaghetti Incident ー Editor 小林

Lasagna Bolognese

おいしいラザニアが食べたいですか?私の人生で食べたラザニアの中で一番おいしいラザニアが、ここロウワー・イーストサイドにあるスパゲッティ専門店で食べられます。Lasagna Bolognese(14ドル)は奇をてらったレシピでもなんでもなく、本当に誰もが思い浮かぶあのラザニアの味がただただパーフェクトに作られているという感じ。店名にもなっているスパゲッティももちろん絶品で、オープンキッチンで作られた自家製の生パスタはもちもちとしており、トマトソースも酸味よりこってりとした甘みの方が強くて私好みの味。サフランライスのコロッケのようなライスボールのアランチーニもアツアツで激ウマ。しかも、ニューヨークでパスタが11〜16ドルで食べられるなんて、かなり良心的ですよね。カフェのような小さな店内なので、一人でもふらっと入れそうな気軽さもポイント高い!

Spaghetti Incident ー 231 Eldridge St (bet Houston & Stanton Sts)

 

Momofuku Nishi ー Editor 小林

Pasta Tasting

チェルシーにあるイタリアンレストランは、シェフでファウンダーのDavid ChangがプロデュースしたMomofukuの姉妹店です。Pasta Tasting(65ドル)は、店名のNishi(西)の通り、イタリアンに山椒や柚子など、和のエッセンスが随所に感じられるアレンジの効いたパスタが4皿サーブされます。正直、前述のSpaghetti Incidentの方がおいしかった・・・しかも金額も大違い。話題のお店だったので期待値が高かったのもありますが、もう行くことはないでしょう。

Momofuku Nishi ー 232 8th Ave (bet 21st & 22nd Sts)