世界中のグルメが集まるニューヨークには、おいしいレストラン、カフェ、バーがいっぱい。
ニューヨークの最新レストラン事情を知り尽くしたニューヨーク便利帳の編集部から、2018年11月のおすすめのレストランをご紹介します!
※タイトルには「本当においしい」と記載しておりますが、正直な感想をお伝えしております。
The Butcher’s Daughter ー Editor 小林
「お肉屋さんの娘」と名付けられたレストラン。肉に目がない私は、肉料理専門のレストランだと思っていましたが、予想に反してここはベジタリアンレストラン。うっかり入ってしまいました。心を入れ替えて、ここはヘルシーなものを、と思い注文したのは、Plantain Party Bowl(16ドル)。玄米の上にたっぷりと乗ったプランテインとアボカドが、ボリューム満点。さらに、ストロベリー&ラズベリーにココナッツを合わせたスムージー、Pink Waterfall(12ドル)を合わせて。ヘルシーなものは、お腹いっぱい食べても罪悪感がないのが嬉しいですね。
The Butcher’s Daughter ー 271 Metropolitan Ave, Brooklyn
Dominique Ansel Bakery ー Editor 金井
ホットチョコレートを目当てにとある月曜、ニューヨーク随一の有名ベーカリー、Dominique Ansel Bakeryに訪れました。19時の閉店を目前にしてもなお、レジには5人ほどが並んでおり、店の人気の高さをうかがわせます。
レギュラーの「Chef’s Hot Chocolate」(sm/4.75ドル)でもよかったのですが、せっかくなので、表面に浮かべたマシュマロの「花」が特徴的な「Blossoming Hot Chocolate」(7.50ドル)を注文。ホットチョコレート1杯にしては高額ですが、これならウェブサイトに載せても写真映えするかも、と期待を込めました。「できたら呼びますね」とレジのお姉さん。
ところが、後から来たお客さんたちはどんどん注文した品を受け取り店を出て行くのに、私のホットチョコレートが来ない…。5分以上待ったため一言声をかけようとしたところ、私の不安げな表情に気づいたレジのお姉さんが「マシュマロの花がなくなっちゃって、今から作るからもう少し待ってね」と説明してくれました。
「今から」って。もう5分以上待っているのにまだかかるのかとイライラし始めましたが、カリスマパティシエのドミニク・アンセル氏が手がける人気店だけあって、味に期待しよう、と自分に言い聞かせました。
それからさらに待つこと5分。やっとマシュマロの花が準備できたようで、レジカウンターに呼ばれました。
その場でカップに花の形のマシュマロをボチャンッとなんとも豪快に(雑に)落とし、白い花びらの上にホットチョコレートがかかり、全然綺麗じゃない。そしてすぐにカップに蓋をされてしまいました。
たかがホットチョコレート1杯に10分以上待たされ、商品の最大の特徴である「花」を隠され、最後の望みである味もマクドナルドよりは上品なものの、それほどの感動もない。時間とお金(税込8.17ドル=約925円)を無駄にしたというのが正直な感想です。
人気になり店舗が増え、隅々まで監督が行き届かなくなった残念な店の典型です。
マリベル、ザ・シティ・ベーカリー、ジャック・トレスなど他にもおいしいホットチョコレートはたくさんあるので、もう二度と行きません。
Dominique Ansel Bakery ー 189 Spring St (bet Thompson & Sullivan Sts)
Quality Eats ー Editor 上田
日本から来ていた母と一緒にステーキを食べたいとUpper East SideのQuality Eatsへ。ここは肩肘張った感じがなく、カジュアルな中にも上質の肉を提供するお店で私のお気に入り。予約サイトRESYを通してブックしたのですが、備考欄に丁寧に「はるばる来た母との大切なディナーなので、いいテーブルにしてくれた嬉しいです」と丁寧に書いてみたところ、手厚いサービスを受けて、親子で大感激。他の人が小さなテーブルで申し訳そうに食べている中、我々は2人なのに贅沢に4人席を悠々と使えてちょっとVIPな気分。アペタイザー1品とメインとしてSirloin Strip(34ドル)とFilet Mignon(写真:38ドル)を頼んでシェアすると注文したところ、ちゃんとステーキは冷めないように1品ずつ出してくれる心遣い。さらに店のサービスとしてサイドディッシュ2品をサービスも出てきて最高の気分。感謝の気持ちを伝えたら、「お母さまは喜んでくれ、いい時間が過ごせてがましたか?」とさらに上回るホスピタリティーの完璧さ。さっそくRESYに最高評価をして、感動を長文でレビューを書き込みました。母も、帰り際にニューヨークでどこの店が一番美味しかった?と聞くと、やっぱりこの店と迷いなく言うのも納得です。またすぐに行きたいです!
Quality Eats ー 1496 2nd Ave (at 78th St)
Alewife Taproom ー Layout Editor 伴野
ロングアイランドシティーでブラブラしてる際に発見したAlewife Taproom。2階建ての普通のパブのような作りでしたが、お店の奥に入るとマイクロブリューワリーがありました。私がオーダーしたのは、Electric Rhino Session IPA ($7)。フレッシュで軽めのIPAは1杯目に最適でした。そして、食事も充実しており、サンドイッチやハンバーガーなどがあり、お腹を空かせていくといいでしょう。ブリューワリー激戦区のLICで食べ物が充実しているブリューワリーとしては、ポイントが高く、ビールの味もどれも美味しかったです。
Alewife Taproom ー 5-14 51st Ave, Long Island City
The Lobster Roll Restaurant ー Editor 小林
ニューヨークで有名なロブスターロールは数あれど、ロケーションや話題性を含めおすすめなのは、モントークにあるこのレストラン。海外ドラマ「アフェア〜情事の行方〜」で、メインキャラクターの二人が初めて出会う舞台となったレストランなんです。わかっています、自分でもミーハーだと。注文したのはもちろん、目玉商品のLobster Roll。プリップリのロブスターの身をバターで和え、パンに挟んでいただく贅沢なサンドイッチです。MP(マーケット・プライス)とあったから覚悟はしていたものの、手のひら大サイズのサンドイッチがまさかの35ドル、観光客プライスなので覚悟して臨んでください。
The Lobster Roll Restaurant ー 1980 Montauk Hwy, Amagansett, NY
Black Forest Brooklyn ー Editor 金井
ニューヨークは厚手のコートが必須なくらいぐんと気温が下がり、いよいよ冬に突入です。そんな11月最後の日曜、ブランチに訪れたフォートグリーンのBlack Forest Brooklynはアットホームな空間でドイツ南西部の伝統料理を提供するレストラン。
ドイツと言えばソーセージ(ヴルスト)!「Wurstkorb(ヴルストコーブ、12ドル)」ならパンに挟んだボリュームたっぷりのソーセージにザワークラウト、フライドポテトが付き、ソーセージはクラシックポーク、スパーシーポーク&ビーフ、チキン、ビーガン(ベジタリアン)などから選ぶことができます。
私はスパーシーポーク&ビーフに、ドイツを代表するブランドのひとつ、「Hofbräu Original(ホフブロイオリジナル、0.5リットル/8ドル)」のビールを合わせました。ソーセージは辛味こそ足りなかったもののジューシーで肉のうまみが強く、皮の食感も「パリッ」という理想的なものでした。程よい風味とすっきりとした味わいのホフブロイとの相性は言うまでもありません。
同店にはアルザス地方の名物料理、薄いパン生地にサワークリームとベーコンなどの具を乗せて焼いたフラムクーヘンもあるので、次回はそちらも試してみたいと思います。
Black Forest Brooklyn ー 733 Fulton St, Brooklyn
Sushi AMANE ー 吉田
2017年7月、東京レストランツ ファクトリーの海外一号店がニューヨークにオープンして早1年が経過。。。1階は高級居酒「MIFUNE」。
今回は隠れ家的に地下にオープンした同グループでおまかせ鮨の「AMANE」に行ってみました。MIFUNEの入り口から地下に階段を降りて行くと結構広いスペースにテーブル席があります。カウンターは8席のみ。日本で予約が1番取りにくい赤坂の名店「鮨さいとう」で腕を磨き、本場江戸前をニューヨーカーに披露する。値段はおまかせのみで1人、250ドル。決して安くはない。でも本当に美味しかった。
カウンターを仕切るのは、若き大将、宇井野 詩音さん。カウンター越しに彼の包丁捌きに魅了され、出来上がった握りが本当に美しい。完全予約制で6:30からと8:30からの2回転、2時間コースです。
あまりの美味しさに写真を撮るのを忘れました〜。
Sushi AMANE ー 245 E. 44th St (bet 2nd & 3rd Aves)
Bolivian Llama Party ー Editor 佐野
ある晴れた日曜日、ブルックリンで毎週土日に開催されるスモーガスバーグへ!(冬季はウインター・スモーガスバーグと名を変えて、屋内で開催されます)
プロスペクトパークの一画は、数々のベンダーと食いしん坊ニューヨーカーで大にぎわい。何を食べようかまったく狙いを定められずうろうろしていたところ、目に飛び込んだのはボリビア料理。中南米料理のレストランが数多く存在するニューヨークですが、ボリビア料理屋さんに出会ったのは初めて。調べてみると、フードワゴンから始まったこの店。スモーガスバーグで人気に火が付き、今はコロンバスサークルの地下にあるTurn Styleに店を構えています。美味しそうなサンプルにも惹かれ、3種類のスライダー「CHOLITA」を注文してみました。チョリータとは、南米で先住民の女性を指す言葉なのだとか。写真左から、ビーフブリスケット、ローストチキン、プルドポーク。ジューシーな肉に、さっぱりとした酢漬けのニンジンや紫タマネギが良いアクセント。スパイスがよく効いていて、頬張った瞬間南米らしいフレーバーが口いっぱいに広がります。チキンにかかっている緑のソースはシラントロ入り。
燦々と照る太陽の光に、つやつやっと輝くスライダーが可愛く見え、かぶりつく前に一枚パシャリ。小さなボリビアを楽しみました。
Bolivian Llama Party ー at Turnstyle Underground Market entrance at 57th/58th St & 8th Ave
J.G. Melon ー Editor 上田
ニューヨークのバーガーランキングに必ず入る老舗店なだけに、一応試しておかねばと思いつつ、数年が経っていた今日この頃。満を持して本店を試しに行って来ました。店の雰囲気は昔ながらのパブの臨場感があっていい感じです。屋外でもギリギリ耐えられるくらいの気候だったので、そのテラス席に落ち着きましたが、ウェイターが無愛想かつ不親切でがっかり。傾いた地面にテーブルを置いているので不快なのは店に文句を言うべきではないかもしれませんが、これもまたマンハッタンの味と思い、我慢。私が頼んだのはベーシックなHamburger(11.95ドル)。パブで食べるバーガーにしては小さめ。フレンチフライなどのサイドと別で頼めるのは、問答無用に特大バーガーとテンコ盛りのフライが出てくるより、お腹の空き具合で調節できるのはありたがい心遣い。トマトケチャップが私は好きではないので、塩こしょうで食べるのが私の好きな食べ方なので邪道かもしれませんが、表面に焦げ目を付け肉汁を閉じこめたパテは見た目よりもボリュームがあり、まぁ美味しかったかな、といったところ。Cottage Fried Potatoes(6.25ドル)は波形カットされた丸形という珍しい形で外側がカリカリでよし。でもまた行くのは数年後ですね。
J.G. Melon ー 1291 3rd Ave (bet 74th & 75th Sts)
Tabata Ramen ー Editor 検見崎
ミッドタウンウエスト
Ramen
食べたもの:
Tabata Ramen 11ドル
ニューヨークのストリート・ラーメン・コンテストで2回優勝経験があるというラーメン屋。外観や店内はアジアの異国情緒が漂う大衆的な雰囲気で、ちょっと不安を感じながら一番スタンダードなTabata Ramenを注文。でも、ラーメンを食べたらその不安は消え去り、さすがコンテスト優勝店だ!と納得しました。ココナッツミルクを使ったクリーミーな鶏ガラスープが、癖になるおいしさです。豆乳パウダーも入っているようでヘルシーなのも良いですね。オーナーさんはミャンマー出身の方のようですが、日本のラーメン屋で10年以上修業されたようで、味はすごく日本的でした。もうちょっと店が綺麗だったら良いなぁと思うのですが、味の良さは確かだと思います^^
Alewife Taproom ー 540 9th Ave (bet 39th & 40th Sts)
Seamore’s ー Editor 上田
私のお気に入りのシーフードレストラン、Seamore’sがダンボにナント6店舗目をオープンさせたということでさっそく覗いてきました。サステナブルシーフードのなかでも、養殖ものを使わず、大西洋で獲れた天然ものだけを使うというにこだわりのお店。天然の磯の旨味がたっぷり詰まった素材の味が引き立ちます。全部美味しかったのですが、やはり目からウロコだったのはLobster Mac & Cheese(16ドル)。最近よく見かけるメニューだとは思ってはいたものの、ロブスターはロブスター、マック&チーズとは別で食べたいと思っていた私の辞書にはなかったメニューをいぶかしげにトライ。それがビックリ。コシのあるメイン州産のロブスターと、3つのチーズを使ったクリーミーなチーズがからまったマカロニのハーモニーは不思議な食感がクセになりそう。クリーミーなチーズにさっぱりロブスターの塩味がほどよく絡み合い、贅沢度いっぱいの極楽気分。ロブスターとチーズが合うとはつゆ知らず。食べず嫌いをお気に入りに逆転させてくれた体験となりました。
Seamore’s ー 66 Water St (bet Main & Dock Sts)
Rosemary’s Pizza ー Editor 小林
2018年6月にオープンしたばかりのピッツェリア。ウエストビレッジにある人気イタリアンRosemary’sの姉妹店です。クリームのストラッチャテッラに松の実の歯ごたえが良いピザBroccoli Rabe(15ドル)、豚肉とハーブのフェンネル、焦がしオレンジが爽やかなピザRoasted Pork & Fennel(16ドル)。これぞ王道、というよりはヒネリの効いた個性的なピザを提供しているようですが、私としてはそのアレンジがちょっと微妙。もう一度訪れたいとは思えませんでした。
Rosemary’s Pizza ー 1 Perry St (at Greenwich Ave)
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