E、 L、 H-1B ビザ保持者の配偶者は、労働許可書(EAD)を取得していれば就労可能です。
ただこの労働許可書を取得するまでにはかなりの時間を要しており、半年以上かかることも。コロナ禍の影響で１年以上経った今もなお音沙汰がない友人もいます。
また費用も＄410（2022年4月時点）かかるため、なかなかハードルが高いものでした。
ですが今年に入ってから移民局のルール変更に伴い、労働許可書がなくても就労可能になったのです！
私はE-2 ビザを保有するニューヨークに住む駐在妻です。
今までは労働許可書を持っていなかったので働いておりませんでしたが、いつかはアメリカで働きたいと思っていました。
ですので一刻も早く労働ステータスをゲットするため、ニューヨークからトロントへ２泊３日の旅行も兼ねて行ってきましたので、取得までの道のりをまとめてみました。
そもそも移民局のルール変更とは？
2022 年1月31日以降にアメリカに入国した場合、I-94 上に配偶者のビザ種類「 E-1S、E-2S、L-2S 」などといったように配偶者を意味する「S」という文字が記載されるケースが増えています。
この「S」の記載があれば、労働許可書の代わりに就労資格として I-94 を雇用主に提出することで就労が可能となります。
2021年12月に一度アメリカ国外に出ていたものの、対象期間ではなかったためI-94 上の表記は「E2」のまま。
この状態では就労はできないので、「E-2S」と記載されたI-94を発行してもらうためにアメリカ国外に一度出る必要がありました。
ニューヨークから一番近い海外といえば「トロント」。
ということで、トロントと合わせてナイアガラの滝にも行くことに。
就労ステータス取得まで（入国審査）
2022年3月末に2泊3日でトロント＆ナイアガラの滝に行ってきました。
2022年3月31日までは電子渡航認証（eTA）に加え、72時間以内の新型コロナ陰性証明書、カナダ政府指定電子フォーム（ArriveCAN）の登録などが必要でした（2022年4月以降はワクチン接種証明があれば陰性証明書は不要になっています）。
ただ、就労ビザステータスのために準備することは特になにもありません。
帰国時の入国審査で気を付ければ良いだけです。
カナダ トロント・ピアソン国際空港では、この空港内にアメリカの入国審査があります。
カウンターでチェックイン手続きをし、保安検査場でセキュリティチェックが終わった後にすぐアメリカの入国審査がありました。
まさかカナダでアメリカの入国審査があるとは思っていなかったので大変驚きましたが、以下の点を行い無事「E-2S」と記載されたステータスを取得することに成功。
【実施したこと】
①入国審査官に「E-2 ビザから E-2S ビザに切り替えお願いします」と一言添える
②ADMITTEDスタンプのClassのところに「E-2S」の記載があるか確認する
初めは勝手に「E-2S」に切り替わると思っていたので何も言わなかったのですが、突然不安になり手続き途中で「E-2S に切り替えお願いします」と一言伝えたところ、わかったよ〜と言われ、もう一度写真の撮り直しが。
どうやらここで伝えていなかったら「E-2」のままだったようです。
ADMITTEDスタンプにも「E-2S」と記載されていることが確認できたので安心して入国審査を終えました。
その１時間後、I-94のサイト上で確認すると”Class of Admission”のところに「E-2S」と記載されていました。
こちらで就労可能なビザに変更になったということになります。
旅行後は、雇用主に「E-2S」と記載されたI-94を提出し無事に採用をいただき、今は働くことができています！
労働許可書は申請料が$ 410もかかりますが、この申請料が旅行費に代わったと思えばなんだかお得に感じますよね。
これからアメリカで働きたいと思っている配偶者の方の参考になれば幸いです！
トロントのダウンタウン
高層ビルの窓から見えるのは、街の名物CNタワー
カナダ側から見たナイアガラの滝。天気は曇りでしたが迫力満点！
アメリカの就労ビザについてはこちらの記事へ。
https://ny-benricho.com/basic-info/visa-2/
アメリカのビザ関連記事はこちらへ。
https://ny-benricho.com/?s=%E3%83%93%E3%82%B6
■I-94
https://i94.cbp.dhs.gov/I94/#/home
【執筆】
編集部
Rie.F
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