世界中のグルメが集まるニューヨークには、おいしいレストラン、カフェ、バーがいっぱい。
長い冬も終わりに近づき、少しずつ春の日差しが感じられるニューヨークから、2018年3月のおすすめのレストランをご紹介します!
※タイトルには「本当においしい」と記載しておりますが、正直な感想をお伝えしております。
Cafe Sabarsky ー Editor 小林
この日はアッパー・イーストサイドにあるノイエ・ギャラリー(Neue Galerie)へ、グスタフ・クリムトの企画展示を見に訪れました。一部屋しかないこじんまりとした美術館は、週末といえど人は少なく、時間や周りの人を気にせず、のんびりと見て回ることができるお気に入りの場所。雨がしとしとと降り続く日曜の昼は、外に出るのが億劫になり、1階にあるオーストリアのウィーンカフェ、Cafe Sabarskyでしばし休憩することに。ウィーンを代表するコーヒー、エスプレッソにホイップクリームを添えたウィンナコーヒー、Wiener Mélange(8ドル)と、ウィーンのチョコレートケーキ、ザッハトルテにアプリコットのコンフィチュールを添えたSachertorte(10.50ドル) をオーダー。ザッハトルテといえばしっとりと濃厚な味わいが特徴ですが、食べ進むにつれ段々飽きてくるのが弱点。しかしここのザッハトルテは驚くほど軽く、あっという間にペロリ。
Cafe Sabarsky ー 1048 5th Ave (at E. 86th St)
Pio Pio ー Editor 上田
コスパ良く美味しいものを食べたいなら、ラテンアメリカン料理!なかでもペルー料理は最も美食だと思うんです。ニューヨークにあるペルー料理レストランで真っ先に名前が挙がるのがPio Pioでしょう。気付けばニューヨークじゅうに8店舗まで増えていますが、ヘルズキッチン店は奥にある天井の高い広々としたダイニングルームでゆったり食事でき、雰囲気もいいのでオススメです。この日は4人でワイワイ食事ということで、5種類選べるセビーチェ盛り合わせのPiquero Pacifico(30ドル)をアペタイザーに頼んだら大正解。醤油ベースにゴマ油の効いたマグロが主役のセビーチェ、Nikkeiをはじめ、タコ、貝などの魚介を酢でしめたものから、甘辛ソースが絡まったエビのセビーチェまで、個性的な5種のセビーチェを食べ比べるのが楽しくて、ついつい酒も進みます。シメにはこの店を一躍有名にしたロティサリーチキン。外はパリッパリ、中の身は驚くほどフワフワ。そしてシラントロを使ったクリーミーなアヒ・グリーンソースをかけて。これが食べたくて久しぶりに来てみましたが、やっぱり安定の美味さ!人種のるつぼニューヨークは、食のるつぼ、スパイスのるつぼ、だなと改めて実感しました。
Pio Pio ー 604 10th Ave (bet 43th & 44th Sts)
Milon Bangladesh Indian Restaurant ー Editor 小林
イースト・ビレッジにある超有名インド料理レストランのミロンに行ってきました。何が有名って、このお店、店内のデコレーションがもう尋常じゃない。天井からこれでもかと飾られたピンク・ピンク・ピンクのイルミネーション!クリスマスやハロウィーン、世界各国の国旗と、飾れるものは全部飾ったと言わんばかりのゴッテゴテのインテリアに圧倒されます。料理やサービスについては特筆すべき点なし、というのが正直な感想ですが、この店内は来店の価値あり。インスタ映えもバッチリかと。
Milon Bangladesh Indian Restaurant ー 93 1st Ave, 2nd Fl (bet 5th & 6th Sts)
Pondicheri ー Editor 上田
マディソンスクエア・パークそばのインディアン・レストラン。もう少し東側へ行くと、こじんまりした本格インディアン料理店の多いマレー・ヒル、別称「カレー・ヒル」もありますが、ここはもっとヒップでお洒落な雰囲気なので、デートに使ってもアリ。同店を有名にしたのは、2018年度のジェームスビアード・アワードのファイナリストにも名を連ねる実力派女性シェフ、インド出身のAnita Jaisinghaniさんによる、アユルベーダの考えに基づいた料理法に基づいたメニュー。アユルベーダが大切にするのは、バランス。たとえば、少量の肉にたくさんの種類の野菜料理がついてきます。Chicken 25(22ドル)にもカリフラワー、ナス、グリーンサラダなどの小皿が添えられ、メインのチキンもハーブとマサラで、スパイスのパラダイスへといざなわれる感じ。アペタイザーなども色々試してみましたが、辛さは結構強め。食後に体の中から温まる感じがしましたが、これこそアユルベーダのものかとじわじわ感じられました。
Pondicheri ー 15 West 27th St (bet 5th & Broadway)
Brooklyn Cider House ー Editor 小林
2017年12月にブルックリンのブッシュウィックにオープンしたばかりBrooklyn Cider House。ザガッドが選ぶニューヨークのベストブランチスポット10にも選出された話題のレストランが近所にオープンしたということで、早速行ってみました。微妙にどの駅からも遠い(最寄り駅はLラインのJefferson St)のと、こんなところにあるの?というものすごく辺鄙な場所にあるので、本当にお客さんが入るのか余計な心配をしてしまうロケーションです。注文したのはブランチの定番Burger & Fries(13ドル)にベーコン(1ドル)を追加。あまりお酒は得意ではないですが、せっかくサイダーハウスに来たということで、アップルサイダー(アルコールです)をオレンジジュースで割ったカクテルCiderosa(8ドル)と、クランベリージュースのカクテルCranapple(8ドル)を。日本ではあまりビールの勢いに押されあまり馴染みのないサイダーですが、ほんのり甘くて飲みやすい、女性にもおすすめのドリンクです。
Brooklyn Cider House ー 1100 Flushing Ave, Brooklyn
Akrotiri ー Editor 上田
ギリシャ独立記念日の祝日にギリシャ人の友人を囲んでランチを計画。そこでアテネ育ちの友人に店を選んでもらって行ったのは、グリークタウンのアストリアにある、できたばかりの本格ギリシャ料理のシーフードレストラン、Akrotiri。真っ白な店内な地中海的ヒップな雰囲気なのに、クイーンズはマンハッタンに比べて値段設定はガクンと低めなのが、うれしいところ。新鮮な魚介を使った料理は素材の味を引き出したものばかりで軒並み美味でしたが、なかでも初体験で格別においしかったのは、トリュフとイカスミとニシンの卵をムース状にしたパテ、Taramas Labo Trufo(10ドル)。貝に盛られた黒々としたクリームはふわふわで、磯の風味が香ばしく、ピタに塗って食します。ギリシャ産の白ワインとの相性も抜群で酒がすすむこと請け合い。1ドルオイスターやハッピアワーもあったことを知ったので、私のリピートしたい店リストにさっそく加えておきました。
Akrotiri ー 29-20 30th Ave, Astoria
Land Haus at Berg’n ー Editor 上田
ブルックリンのクラウンハイツにあるフードマーケット、バーゲン。昨今のフードホール流行りの中ではわりと古株で、全体のサイズ感は小さめ。クラフトビールのタップルームを中心に、ちょっと食べられるところが3軒と、カフェで構成。気取らないカジュアルなご近所感が居心地よし。ここではファーム・トゥ・サンドイッチをテーマにした店、Land Hausをチョイスしてみることに。週末のエネルギー補給に、と肉を欲していたので、なかでもボリューム満点サンドイッチのBacon Patty Melt(12ドル)をオーダー。牛肉のパテ、豚肉の厚切りベーコン、ともにジューシーでうま~い。地元ニューヨークのRare Formのビターで濃厚なポーターともに胃に流し込めば、それは血となり肉となる感じが味わえて、パワー補給は無事完了。
Land Haus at Berg’n ー 899 Bergen St, Brooklyn
La Sorrentina ー 吉田
ニュージャージーのミツワマーケットに程近いNorth Bergenに、安くて美味しい日本人好みの庶民派イタリアンを紹介します。店内はいつも満席、ゴルフ帰りに大勢でワイワイするにはもってこいのお店です。量も多く、何を食べても美味。写真はGrilled Baby Octopus(13.95ドル)。焼いたジャガイモとズッキーニの上に、焦げた小ダコにガーリックを効かせたレモン汁、見た目こそよくは無いがパクパク食が進む一品です。パスタもピザも本当に美味しい。難点は4人以上でないと予約を取らないこと、それとこのお店の周りは駐車スペースが少なく週末の18時以降は探すのが大変。ミツワの帰りに子供連れで立ち寄るには最適なお店だと思いますよ!
La Sorrentina ー 7831 Bergenline Ave. North Bergen,NJ
Method ー Editor 佐野
ハドソンヤードの急速な開発で、賑わいを見せ始め久しい、ミッドタウン・ウエスト。もともと9番街にはレストランが多かったものの、今は更に西の10番街まで要チェックです!この辺りにある、おしゃれ~な日本食店、Method。食材の組み合わせが面白く、付け合せなどにも丁寧にひと手間かけられた品々。器や盛り付けにもさりげなくこだわり、好感の持てる気の利いたプレゼンテーションで、どれもジーンとくる美味しさです。私が今回注文した料理のなかのひとつ、SHIRASU & NEGI GALETTE(10ドル)。クレープ生地にたっぷりと贅沢に敷き詰められたしらす。青ネギが全体の風味を和風たらしめ、日本人の私たちの心を一瞬故郷へ誘います。半熟卵とたっぷりの海苔で食べ応えも◎。最近店員さんにオススメされるのは、MATCHA Beer(9ドル)。その名の通り、抹茶が入った緑のビール。お味は、ふふふ。私はちょっとクセになりかけています。
Method ー 746 10th Ave (bet 51st & 52nd Sts)
Covenhoven ー Editor 上田
ビールジャーナリストに取材した時に、オススメの店は?と教えてもらったビール通が集う比較的小さな店。バーというより、店内は明るくカフェ感覚。クラウンハイツの地元っ子たちがラップトップを持ち込んで、ビールを飲みながらノマドワーキングを楽しんでいます。夏はテラス席もあっていい感じ。タップビールも16種類と豊富にあって、日々変わりますが、ウェブサイトでもそのラインナップをチェック可能。さらにバーの後ろには冷蔵庫があって、選りすぐりの瓶ビールも売っています。私がこの日飲んだなかでとくに気に入ったのはペンシルバニア発のTroegsが年に一度出す、インペリアル・アンバーエールのNugget Nectar(7ドル/13oz)。琥珀色で、カラメリックな味わいでホップが香ります。ついつい酒が進むと何を飲んだか忘れがちですが、最近始めたクラフトビール愛好家向けアプリ、Untappedにバーとビールを記憶させておくことに。すると友人が近くで飲んでいたことが分かり、合流して飲もうじゃないかと大所帯に。こういう楽しみ方いいですよね!
Covenhoven ー 730 Classon Ave, Brooklyn, NY
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