世界中のグルメが集まるニューヨークには、おいしいレストラン、カフェ、バーがいっぱい。
極寒のニューヨークから、2018年1月のおすすめのレストランをご紹介します!
※タイトルには「本当においしい」と記載しておりますが、正直な感想をお伝えしております。
Dead Rabbit ー Editor 上田
ワールド・ベストバーの称号を何度も得ている、ツウからの評価が高いDead Rabbit。ファイナンシャル・ディストリクトのビル群の狭間に佇む歴史地区にある古き良きアイリッシュパブで、店内はヴィンテージ感溢れる武骨な雰囲気ですが、リノベートしているのか、壁や机は新しく清潔感があり、家族連れでもOKな雰囲気。3フロアあり、1階はタップルーム、2階と3階は食事を楽しめるテーブル付きのセッティング。2階ではアイリッシュ音楽の生バンドがプレイし、その音が全フロアで流れ、賑やか。とくにアイリッシュウイスキーのラインナップの幅広さは圧巻です。ここで私はシグネチャーの最もアイルランドらしいものをと、Guinness BeerとCorned Beef Sandwich(19ドル)を。ダブリンから直送したギネスはそのコクとクリーミーな泡でリッチな喉ごし。カリッとトーストしたサンドイッチブレッドに、ジューシーなコーンビーフとサワークラウトを挟んだサンドはやや油っぽいものの、ビールに合うパブ・フードはこうでなくちゃと、Let’s pig out! 週に400~700杯を売るというシグネチャー・カクテル、甘くて濃厚なアルコール強めのアイリッシュコーヒーは食後の一杯にぜひ。
Dead Rabbit ー 30 Water St (bet Broad St & Coenties Slip)
ABC cocina ー Editor 小林
ニューヨークだけでなくアメリカを代表するシェフ、ジャン・ジョルジュが手がけるレストラン、ABC Cocina。ハイエンドなライフスタイル雑貨店、abcカーペットのデザインチームがコーディネートしたインテリアは、レンガの壁に無骨なパイプ剥き出しの天井、ステンレスのテーブルといったインダストリアルな雰囲気に、セクシーなピンクとパープルのアクセントカラーが女性心をくすぐるデザイン。一番人気のGuacamole(15ドル)は、今まで食べたワカモーレの中で最もクリーミー、爽やかなライムがピリッと効いていて、あっという間にペロリ。タコスもドリンクも安定の美味しさで、どれをオーダーしても外れなし。女子会や日本から来た友達を連れて行くのにちょうど良いレストランです。
ABC cocina ー 38 E. 19th St (bet Park Ave S. & Broadway)
焼肉ふたご ー 吉田
ユニオンスクエアの西、17stにある焼肉ふたご。関西中心に何十店舗も展開している焼肉チェーン。席に着くなり携帯電話に脂が跳ねないよう携帯用ビニール袋をくれるのは何とも有難い。マンハッタンには日本の焼肉店が4、5店舗あるが、値段、味、お店の雰囲気、一番バランスが良いと思う。前評判は高級店で値段も高いお店と聞いていたけど、腹たく食べて一人、100ドル前後。2人でも予約を取るので安心だ。味は5段階中の3.8。焼肉の前にアペタイザーで写真のUni & Wagyu Sushi($10)を食べて欲しい。焼肉のスタートは、10 Seconds Wagyu($15)を生卵と絡めてご飯でくるんで食べると、その美味しさに“よ〜し今夜は食べよう〜”という気になってくる。日本の焼肉を食べたくなったら、是非!
焼肉ふたご ー 37 W. 17th St (bet 5th & 6th Aves)
Circa Brewing Co ー Layout Editor 伴野
ブルックリン・ダウンタウンにある、Circa Brewing Co。ビールタンクが立ち並ぶ、ブリュワリーの小さなTasting roomではなく、ここはレストランとしても楽しめます。醸造したオリジナルビールと、ピザなどの豊富なメニューで満足すること間違いないでしょう。私のオススメはNew England Style IPA(写真左、$8.5)。IPAの香ばしさと、フレッシュな舌触りがイチオシです!大勢でも気軽に入れるので、パーティーなどにもオススメです。
Circa Brewing Co ー 141 Lawrence St, Brooklyn
ATLA ー Editor 上田
ストリートフードのイメージが強いメキシカンをハイエンドに押し上げた高級レストラン、COSMEを手がけたメキシコ人シェフ、エンリケ・オルベラ氏によるカジュアル版の店、ATLA。オープンからまだ1年未満と比較的新しく、ブランチ激戦区のノーホーにある予約不可の店なため、待つのを覚悟で臨みましたが、45分待ちと予想以上のハードルの高さ。そのため、やはり小さな店は超満員。隣のテーブルの人と何度か肘があたるうえ、ムスッとしたウェイターの愛想のないサービスで、いきなり一抹の不快感からスタート。彩り豊かなGuacamole Goat Cheese Toast(17ドル)はアボガドとゴートチーズのコクにシラントロ(パクチー)とプチトマトのフレッシュさが相まって、美味。ピリ辛のRanchelo Egg(写真後方)はトルティーヤがソースの下に隠れているものの、自慢の濃厚ソースを残さず美味しくいただくならチップスがあってもいいハズでは、ともうひと工夫が欲しかったところ。さらに、Yelpで$マーク2つの割には値段設定は正直高めかな?COSMEが素晴らしい分、期待値が高かったせいか、予想外のややガッカリな結果でした。
ATLA ー 372 Lafayette St (bet Great Jones & Bond Sts)
Trinity Place ー Editor 小林
ファイナンシャル・ディストリクトにあるTrinity Place。なんとこのレストランバー、1904年に建てられた当初は銀行の金庫だったとのこと。受付を済ませるとまず目に飛び込んでくるのは、金庫だったときから使われていた頑丈そうな特大のドア。この日は最低気温が−12℃という極寒の日だったので、身体を温めるためにメニューにはないですが特別にお願いしてHot Toddy(ホット・トディー)を注文。Hot Toddyとは、ウィスキーやブランデーなどのスピリッツをお湯で割り、ハチミツやシナモン、レモンなどのスパイスを混ぜた、冬におすすめのホットドリンク。優しい味にごくごくいってしまいますが、アルコールはかなり強いので気をつけて!一緒に注文したDuo of Tartares(16ドル)は、ごま醤油で和えたキハダマグロと、わさびと生姜のドレッシングで和えたキングサーモンのタルタルという、日本風なアレンジ。パリッパリのフラットブレッドにつけて食べると、お酒もどんどん進みます。適度な賑やかさとウォール街らしいクラシカルな佇まいがとても居心地の良いお気に入りの場所です。
Trinity Place ー 115 Broadway (at Cedar St)
KAORU ー Layout Editor 伴野
ミッドタウンにあるKaoruがやっているランチはオススメです。夜はピアノバー、ランチは海鮮丼のお店が有名。私がオーダーしたのは、Ikura don+Spicy Tuna+Salmon(20ドル)。たっぷりのイクラはスプーンで食べるほどの量で、マンハッタンでここまで贅沢にお手頃な価格で食べれるのに驚きました。レストラン内もソファーで落ち着ける空間で、くつろげるシートが良かったです。お腹いっぱいで、新鮮な海鮮が食べられ大満足でした。
KAORU ー 306 E. 46th St (1st & 2nd Ave)
Public Kitchen ー Editor 上田
なんだか最近、レストランウィークの盛り上がりに欠ける感じがしませんか? とはいえ、有名店で色々食べられるチャンスに変わりありません。ということで、私はジャン・ジョルジュの新プロジェクト、Public Kitchenがラインナップしていたので、これは要チェックとさっそく予約。幸か不幸か、フードメディアEaterで先日、酷評されていたからか、3日後の予約にもかかわらず、意外にもスムーズに4人の予約がとれて、棚から牡丹餅気分。レストランウィークメニューは、お食事2コース+デザートの3コース(42ドル)。それぞれ2品からチョイスという選択肢少なめ。4人で行ったので、全部をまんべんなく食べてみようじゃないかということに。Eaterの評価は置いておいて、私たちは大満足。なぜって、それぞれ、スパイスでヒネリを効かせたインパクトのある味で、食べ応えありの満足ポーション、そして繊細な盛り付けで仕上げているから。とくに美味しかったのはミラノ風カツレツ、Veal Milanese。レモン風味のパン粉をつけカリッと揚げた薄切りの子牛肉が贅沢にも2枚乗ってボリュームもお得感も◎で、品のあるお味。レストランの雰囲気はヒップな感じ。いわゆる「ブルックリン」的、「ファームトゥテーブル」的なナチュラルなセッティングが巷に溢れ、それにもさすがに飽きてきた今日この頃、「外食」って、こういう生活のハリのようなものを求めて行くものだったよね?と再び実感させてくれたお店でした。
Public Kitchen ー 215 Chrystie St (bet E. Houston & Stanton Sts)
The Osprey ー Editor 小林
2017年2月にオープンした今ホットなホテル、1 HOTEL。一歩足を踏み入れた瞬間、うっわおっしゃれーと思わず言ってしまうほどにおしゃれなロビーは、ブルックリンのアーティストによりデザインされており、観葉植物、木、石、自然のマテリアルがたっぷりと使われています。おしゃれ最先端な空間ながらもこんな家に帰ってきたいと思わせる落ち着く仕上がり。コンデナスト・トラベラー誌が選ぶ2017年のHot Listにランクインしたのも納得です。その1 HOTELの1階にあるのがThe Osprey。ブルックリン・ブリッジのたもとにあるこのレストランからは、イースト・リバーとマンハッタンの贅沢な夜景を望みながらの食事が楽しめます。この日は店員さんおすすめのBranzino(29ドル)とBerkshire Pork Chop(31ドル)を注文。一つ一つ食材やこだわりを丁寧に説明してくれたり、飲み物やパンのおかわりもナイスなタイミングで聞いてくれて、サービスの良さにも大満足。「オシャレ」の代名詞、ニューヨークのブルックリンを感じたいなら、ぜひここへどうぞ。
The Osprey ー 60 Furman St, Brooklyn
Yemen Café ー Marketing Manager 川尻
以前イエメン出身の友人に連れて行ってもらったYemen Caféをご紹介します。ニューヨークの地で30年以上営業を続けているという老舗で、店内はいつも活気がありキビキビした接客もナイスで、地域の台所として親しまれていることを感じさせてくれます。ニューヨークでは2店舗経営しているようですが私が行くのはDowntown Brooklyn店で、この辺りはうっすらとアラビックコミュニティになっています。Borough Hall近辺に夜に行く際、遅くまで営業していて入りやすいので、ついついここに行きがちになってしまいます。写真はイエメンの名物料理だというSaltah(22.95ドル)。香辛料の入ったトマトベースの石焼きスープと、ラム肉のグリルのセットです。クセのあると言って差し支えない独特な香辛料の使い方に、まだ行ったことのない国イエメンを思い馳せます。なおこのお店の向かいにはSahadi’sという中東食料品店があり、最近日本でも刊行された『NYの「食べる」を支える人々』という本でも紹介されています。
Yemen Café ー 176 Atlantic Ave, Brooklyn
Quality Eats ー Editor 上田
上質な肉料理を中心にしたレストラン、Quality Meats。そのカジュアル版がこのQuality Eats。ダウンタウンに続いて昨年末にオープンしたアッパー・イーストサイド店は、店前の看板にもQUALITY MEATSの「M」をあえて電気が消えているようなニクい演出で、とんちの利いたセンスが光ります。クリーンでヒップな雰囲気の店内。肉食系女子6人で訪れたので、アペタイザーも最小限に、脇目も振らず肉を中心にオーダーしました。赤身の味を存分に味わえる腹身のBavette Cut(19ドル)、そしてステーキといったら王道のSirloin Strip(31ドル)、さらに当日のスペシャルメニュー、斧のように骨を残した脂身の乗ったリブアイ、Tomahawk Ribeyeをオーダー。驚くのはそのお値段!!この価格で上質ステーキがいただけるのは、心から嬉しい!!全体的に脂身が少なく、肉の味を楽しむためにも焼き加減はレアでどうぞ。余計なパンなど食べずに、お肉と赤ワイン、少量の野菜で召し上がれ!
Quality Eats ー 1496 2nd Ave (at 78th St)
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