世界一周の旅 in ニューヨーク (後半)

世界一周旅行 in ニューヨーク (前半)

こんにちは、編集部の板橋です。

今回は「世界一周旅行 in ニューヨーク」の後半となります。
※前半はこちら

移民の割合が市民人口の37%を占めるニューヨーク(出典:Census 2015)。
異国から安住の地を求めてアメリカに渡った移民が多く暮らし、その文化は混じり合うことなく共存しています。各コミュニティーの暮らしを支える、ユニークでちょっとディープな、おすすめスポットをご紹介します。

後半はイタリア、 ポーランド、ガーナ、ブラジル、日本のルートを巡ります。

  1. イタリア:リトルイタリー (Mulberry Street)
  2. ポーランド:グリーンポイント(Greenpoint)
  3. ガーナ:リトル・ガーナ (Bronx)
  4. ブラジル:リトル・ブラジル (West 46th Street between 5th & 6th Avenues)
  5. 日本:イースト・ビレッジ (Houston Street to 14th Street)

※()内はニューヨークのエリア名

イタリア:リトルイタリー

前回のギリシャから地中海に面した、美食家の国イタリアへ。

リトルイタリーは、ロウワーマンハッタンのMulberry Streetを中心とした地域です。近年は隣接するチャイナタウンの勢いに押されて縮小傾向ですが、石畳の小道に入れば、パンの焼ける香ばしい香りがあたりに漂い、気分はすっかりイタリアに。

Ken Lund

リトルイタリーのおすすめスポットは、本場イタリアの味と雰囲気を味わうことができるレストランPepe Rosso Social(ぺぺ・ロッソ・ソーシャル)。

店内は50席以下のこぢんまりとした造りですが、気取らない雰囲気は友人との食事やカジュアルデートにもぴったりです。
人気メニューは、トスカーナ地方のリボン状パスタを使ったオックステールのボロネーゼや、ワイルドマッシュルームとトリュフオイルのフィットチーネなど、ワインにぴったりの料理。
ついつい長居してしまう居心地の良さに、足しげく通う常連客が絶えません。

Pepe Rosso Social(ぺぺ・ロッソ・ソーシャル)
173 Mott St (bet Broome & Grand Sts)

ポーランド:グリーンポイント

お次は、東欧の国ポーランドへ。

グリーンポイントは、ブルックリンというボロー(行政区)の最北端、イーストリバー沿いに広がる地域です。
ポーランドからの移民が多く暮らすエリアで「リトル・ポーランド」とも呼ばれています。
近年はスカンジナビア諸国からの移民が増え、スカンジナビア料理を提供するレストランやカフェも見られるようになりました。

グリーンポイントのおすすめスポットは、コワーキングスペースを併設したレストランNorman(ノーマン)です。

2017年4月にオープンをしたばかりの新しいお店で、コワーキングスペース、ギャラリー、セレクトショップを併設し、開店前から注目を集めていました。オープンキッチンのレストランには、大理石のカウンターバー、100席以上のテーブル席、キッズ向けのプレースペースなどがあり、大きなガラス窓や高い天井など開放的でくつろげる雰囲気が評判を呼んでいます。

Norman
29 Norman Avenue, Brooklyn

ガーナ:リトル・ガーナ

次は、ヨーロッパから大西洋を南下し、カカオ豆の一大産地ガーナへ。

リトル・ガーナはBronx(ブロンクス)というニューヨーク市の最北端に位置するボロー(行政区)のなかにあります。
ブロンクスは、カリブ系やアフリカ系などさまざまなルーツを持つ人びとが暮らす地域ですが、ガーナ人は本国の経済的不安定を理由に1980年代以降に多く移住、現在は約3万5000人ほどがこの地域で暮らしていると言われています。

リトル・ガーナのおすすめスポットは、ガーナの伝統料理を提供するレストランPapaye(パパイヤ)です。
人気メニューはFufu(フフ)という芋で作ったお餅のような主食。

とろみのあるスープに付けて食べる伝統料理で、インド料理と同じように、スプーンを使わずに手で味わうのが美味しく食べるコツだそうです。
その味の差を感じられたら、あなたもすっかりガーナニアン(ガーナ人)の仲間入り。
ちなみに、私のおすすめはLight Soupというサラサラしたトマトベースの少しスパイシーなスープとフフのコンビです。ぜひお試しあれ。

Papaye(パパイヤ)
2300 Grand Concourse, Bronx, NY 10458

ブラジル:リトル・ブラジル

お次は、南半球の農業大国ブラジルへ。

リトル・ブラジルはマンハッタンの5thと6thアベニューの間、46th Street沿いに広がる地域です。
この通りを中心にして毎年9月の初めに行われるBrazilian Dayは、100万人を超える来場者がアメリカ国内と本国ブラジルから集まり、ニューヨーク市の公式イベントとして人気を博しています。

リトル・ブラジルのおすすめスポットは、本国からの直輸入食材が手に入るスーパーマーケット Buzios(ブジオス)です。
安くて大きなステーキ肉、豊富な種類のコーヒー豆、日本でも人気のココナツ製品、キビ砂糖がたっぷりかかった甘いスイーツ、見たこともない唐辛子の調味料など、ブラジル食品をたくさん取り揃えています。他にもカラフルでセクシーな水着やビーチサンダルなどの衣料品まで。
小さなお店なので、5番街でショッピングを楽しみがてら、気軽に立ち寄ってみるのがおすすめです。

Buzios(ブージオス)
19 West 45th St, 8th floor

日本:イースト・ビレッジ

そしていよいよ最終地点は我らがふるさと、日本へ。

イースト・ビレッジは、南北はHouston Streetから14th Streetまで、東西は5th AvenueからAvenue Aまでのエリアで、若者が多く暮らしている地域です。
なかでもセント・マークスは、日系のスーパーマーケットやレストランが多いことから「リトル・トーキョー」とも呼ばれています。

イースト・ビレッジのおすすめスポットは、日本の素晴らしさを再認識させられるセレクトショップ Nalata Nalata(ナラタ・ナラタ)。
日本の伝統工芸品や生活雑貨など、選りすぐりのアイテムが取り揃えられています。
実は日本人のオーナーではなく、日本のものづくりに精通するカナダ人投資家らによって2014年に設立されました。

店内は広々と明るい空間で、まるでギャラリーのような落ち着いた趣きがあり、ひとつひとつの生活工芸をじっくり吟味できるような造りになっています。
ニューヨークで日本のものを買うなんて、と思うかもしれませんが、つい買いたくなってしまう程、繊細で美しい品々が並ぶ姿に惚れ惚れすることでしょう。
ニューヨークだからこそ改めて感じることができる日本の素晴らしさを、ぜひ体感してみてください。

Nalata Nalata(ナラタ・ナラタ)
2 Extra Place, New York, NY

前半と後半の二回に分けてご紹介した「世界一周旅行 in ニューヨーク」はいかがでしたか?

今回ご紹介した10カ国は私の大好きな国ですが、ニューヨークには他にももっともっとたくさんの人種や文化が溢れています。
あなたも、お気に入りの世界一周プチ旅行ルートを見つけてみてください。

世界一周旅行 in ニューヨーク (前半)