金融とIT分野で世界のトップを走るニューヨーク。全米で最も高い給料が稼げる街の1つ、ビッグアップルへの人々の流れは止まない。いったいどんな職業の人がどれだけ稼いでいるのだろうか? 数字で見てみよう。
日本とアメリカの平均年収
まずは、日本とアメリカの平均年収を比較してみよう。為替の差や生活費の違いはあるものの、金額だけを見ればアメリカのほうが高いと言える。
ニューヨーク州における高額給料の職業
「シックスフギュア」と呼ばれる6桁の収入(日本円で年収1千万以上)はニューヨーカーにとっても憧れの収入だ。では、ニューヨーク州で最も高い給料を得ている職業は何だろう?
ほぼ医療関係が独占している。
ちなみに10位以下で医療関係以外で上位を占める職業には13位「コンピューター・情報システム管理者」(19万310ドル)、14位「マーケティングマネジャー」(18万7,860ドル)、19位「広報、ファンドレイジングマネジャー」(16万7,330ドル)、20位「弁護士」(16万7,100ドル)などの専門職が並ぶ。
ニューヨークで働くときの目安
ニューヨークに進出する企業が雇用を考えるとき、またニューヨークで働きたいと思うとき、どれくらいの給料を目安にすればよいのか。まず、北米進出日系企業の業種別トップ3である、製造業、卸売・小売業、保険・金融業の日本とニューヨーク州の平均給与を較べてみた。
ニューヨーク市でシックスフィギュアを稼ぐ
次に、大手就職サイト「Indeed」が提供する年収ランキングから、医療関係以外のニューヨーク市の「シックスフィギュア超え」の職業を見てみよう。
1位の弁護士は予想通りといったところ。
さらに、IT関係が目立つのは、世界から優秀な人材が集まるゆえんだ。数字は基本給中央値なので、実際はこれ以上の高収入を得ているだろう。実際ニューヨーク市では労働者の30%がシックスフィギュアを得ていると言われ、サンフランシスコに次いで高収入を得られる街だ。
しかし単身や共働きに関わらず、年収10万ドルを達成すれば必ず裕福感が得らるかと言うと、答えはNOだろう。
スタジオと呼ばれる単身用ワンルームのアパートはブルックリンやクイーンズで平均1,600ドル、マンハッタンでは2,500ドルにもなる。
通信・交通・食費なども高騰している。年収10万ドルを稼ぐ30代独身キャリアでもルームメイトと暮らすことは珍しくない。
ご意見箱フォーム