【インタビュー】ゆりやんレトリィバァさん「LA生活はめっちゃ楽しい」5/9(土)『Netflix Is a Joke Festival』ライブに出演予定!

昨年、LAに移住して大きな話題となったお笑いタレントのゆりやんレトリィバァさん。昨年にはLAで英語での単独ライブも実施し、俳優、映画監督などマルチな才能を発揮している。今回はゆりやんレトリィバァさんに独占インタビューを行い、LAでの生活や5月9日(土)に開催される『Netflix Is a Joke Festival』のスタンダップライブについて話を伺った。

ー まずアメリカに拠点を移すきっかけは何だったんですか?

ゆりやんレトリィバァ(以下、ゆりやん):子供の頃に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が好きで、とくにマイケル・J・フォックスがめっちゃ大好きだったんですよ。マイケル・J・フォックスに会いたいなと思って、いつかアメリカの映画の世界で働きたいと思っていたんです。
でも、映画の世界に憧れていた時にはすでに芸人になりたかったので、高校生の頃にはもう芸人の道を選びました。芸人になってから、コントをやるだけが別に芸人じゃないと思ったんです。芸人になってからもアメリカに行くという夢は諦めていませんでしたし、10年ぐらい前から「私いつかアメリカに行きます」というのをマネージャーさんにずっと言っていました。

実はプライベートで2020年1月に初めてLAを訪れました。18年に『アメリカズ・ゴット・タレント』に出させてもらったときに、ほとんど裸で走り回るみたいな感じの芸をやったんですよ。すごく笑ってもらえて嬉しかったんですけどフィジカルコメディだったので、言葉を使ってちゃんとやりたいなと思って。でももし英語が喋れても、アメリカに住んでいないとできないことだなって思ったんです。すぐにマネージャーさんに電話して、「直近でアメリカに3ヶ月滞在できるスケジュールっていつですか?」って聞いたら、それが20年の1月でした。コロナのパンデミックがあったので当初のスケジュールより早めに日本に帰ることになってしまったんですけどね。実はニューヨークとLAで迷っていたんですけど、結局LAにしました。

ー ニューヨークに来たことはあるんですか?

ゆりやん:実はアメリカに初めて行ったのがニューヨークで、15年に3ヶ月間いました。TBSのナイナイさんの番組で『ナイナイの海外定住実験バラエティー 世界のどっかにホウチ民』という番組があったんですけど、タレントさんが世界中のいろんな場所に放置されてどうやって3ヶ月生き延びるかっていう番組で、私はニューヨークだったんです。そこで3ヶ月カメラを持って、ブルックリンのめっちゃ古いアパートでルームシェアをしていました。カーテンで仕切られてそこにマットレスを置いているところをお部屋として貸してくれて、1ヶ月の家賃が450ドルでした。あとはロケでもニューヨークに行かせてもらいましたし、休みを取ってプライベートで行ってブロードウェイを鑑賞したりもしました。LAに行くまではニューヨークしか知らなかったので、ニューヨークに行くものだって思い込んでたんです。

ー LAでの生活はいかがですか?

ゆりやん:25年1月に拠点をロサンゼルスに移しました。でも昨年は映画祭とかでLAを離れることが多くて、結局半分ほど不在にしていました。なので、拠点を移してから1年以上経っているんですけど、慣れた頃にちょっと離れて、戻ってきてもまたすぐに離れて、を繰り返した生活でしたが最近ようやく落ち着けるようになりました。LAの生活はめっちゃ楽しいですね!現地のアメリカ人の友達もたくさんできましたし、コメディライブとかも参加しているので、その繋がりで同じ業界の方とも仲良くさせていただいています。食事はサンドイッチをカフェで買ったり、スーパーで食材を買って自炊したりすることが多いですね。自炊と言っても卵焼いたり、納豆食べたりですけど。(笑)

ー LAでは運転されているんですか?

ゆりやん:昨年5月にアメリカの免許を取りまして、バリバリ運転しています。ちなみに免許の実技試験は2回落ちました。(笑)日本ではペーパードライバーだったのですが、LAでの運転は本当に楽しいです! 東京って車がなくても生活できるので日本で免許を取るつもりはなかったんですけど、好きな人と車でデートしたかったので免許を取りに行きました。(笑)免許を取ってる段階で「車もいるな」と思って、車も購入したのですが納車される前に振られてしまいまして、乗ったら乗ったで怖くて。結局5回くらい乗って売ってしまいました。

ー 現在のアメリカでの活動について教えてください。

ゆりやん:本当に地道なんですけど、スタンダップコメディーの劇場で誰でも出演できるオープンマイクに出ていました。ライブというよりも、自分でお金を払ってネタ練習をさせてもらったりしているような感じです。そこでは「5分のネタをやりたいから5ドル払います」みたいなシステムです。エントリー料というか練習場所みたいな感じで、お客さんもエントリーした人だけなんですよ。基本は5分で5ドルで、10分で10ドルなんですが、ハッピーアワーがあって10分で8ドルです。なんかアメリカですよね!(笑)

何度か参加して慣れてきたんですが、「これは面白くないからウケてないのか」それとも「英語が伝わっていないからウケてないのか」、とにかくわからないままやっていました。人前で英語を喋る練習をしている感じです。そしてその活動を続ける中で、ちゃんと芸人を目指しているような人たちが集まる場にも参加して、そのライブでちょっと目立てることもありました。本当に地道な活動を続けています。昨年、引っ越してすぐのタイミングで山火事があったのですが、自分がLAにいて何ができるかなと考えた時に、単独でチャリティーライブを行いました。最近はありがたいことに、事務所の方が芸人としてネタの出番をもらえるように尽力してくださったり、劇場の方とかも気にかけてくださっていて、いろんなプロジェクトに声をかけてくれるようになりました。この前は『OC JAPAN FAIR』にも出演させていただきましたし、4月はスタンダップライブを7回やりましたね!本当にちょっとずつですが、芸人としての仕事をもらえるようになってきているという感じです。

第1章が昨年のオープンマイクでの活動と捉えると、今は第2章ですね。私は芸人ではあるんですけど、日本での活動のように、俳優や映画監督もできたらいいですし、「ジャンル=私」みたいな感じになりたいですね。もちろん軸は芸人でいないといけないし、いたいので、そこは頑張りたいんですけど。いろいろやっていきたいです。

ー ネタ作りはどこでされているんですか?

ゆりやん:自宅やカフェ、事務所などいろんな場所でやっていますね。事務所で皆さんと話しているとインスピレーションが湧くこともあるので、事務所にもよく来ています。今はウエストハリウッドの辺りに住んでいて近所のカフェにもよく行きますが、カフェだとなんか作業やってる感が出ていいですよね。(笑)

ー スタンダップコメディで話すネタの内容は?

ゆりやん:とにかく面白いと思ったことをどこでもメモしているんですけど、それをとりあえず英語でやってみて、それがジョークかジョークじゃないかは別として、本当にしょうもないことだったりダジャレみたいなことをやったりもします。あとはLAに住んで感じたことやエピソードトークも。「こういう人いますよね!」みたいなモノマネをしてみたり、日本で思いついてやってきたようなことを英語にして話したり、本当に試行錯誤している状態です。LAは日常生活にネタがたくさん落ちてますから。

ー ライブで一番ウケたのはどういうお話でしたか?

ゆりやん:自分が好きな英語のフレーズをいじったスタイルのネタですね。特に好きなのが、「You know what I mean?(私が伝えたいることわかる?)」 と 「You know what I’m saying?(私が言っていることわかる?)」っていう表現で、ロサンゼルスの人たちが本当によく使うんですよ。それを何回も挟みながら話すと、自分もネイティブっぽくなった気がして(笑)。極端な話、LAではその2つさえ言っておけばなんとかなる、みたいな感覚があって。

そういう“みんながよく使う英語あるある”をちょっといじるのが好きなんです。

例えば、Best BuyとかTargetで店員さんに話しかけるときに、
「I’m looking for something… it comes in a box, sometimes it’s cold, sometimes it’s hot…(ある物を探しているんだけど…箱に入っていて、冷たいこともあれば温かいこともあるんだけど…)」
みたいに曖昧な説明をするんですよ。店員さんは当然めちゃくちゃ困るんですけど、最後に 「You know what I’m saying?”」って言うと、なぜか分かったような顔をする、みたいな(笑)。
そういうちょっとしたエピソードに、キャッチーなフレーズを絡めて、スタンダップっぽく話すネタがウケた瞬間が印象に残っています。

ちなみに下ネタをやったこともあるんですけど、お客さんに「あなたはセクシーなイメージは合わない」とか言われて、「ほっとけ!勝手に決めんな!」って思いました。(笑)自分が知らないことは言わないでおこうというのはあります。下ネタくらいなら自分が怒られて終わりですけど、人を傷つけたくないですし、嫌な思いをさせたくないっていうのは根本にあります。腹立つ人には嫌な思いさせたいんですけどね!(笑)でも見に来てくれた人を嫌な思いにさせたくないなっていうのは思います。

ー LAでの活動も忙しそうですが、日本でも活動予定はあるんですか?

ゆりやん:実は今度、映画『フルモンティ』のミュージカルに出演するんです。山本耕史さんが主演で、日本人キャストが山本耕史さんと私だけで、あとは海外のキャストの方らしいんですけど全編英語なんです。稽古も入れると3ヶ月ずっと日本って聞いたときに、もう一回LAで頑張ろうってなってたタイミングで3ヶ月も日本に帰って大丈夫かなと思ったこともありました。でも全編英語だからめっちゃ勉強になるだろうし、ミュージカルに出演するのは夢だったし、ダンスも歌もお芝居も、その3ヶ月ずっと勉強させてもらえるんやったら、絶対日本にいても、またLAでの仕事に繋がると思ったんです。今はすごく楽しみですね!

ー 英語の勉強はどのようにしていますか?

ゆりやん:Datingです。すみません、全然してないです。(笑)友達と喋ったり、事務所の方と英語で喋ってもらったり、あとはマンツーマンレッスンを週2回やっていて、そこでは勉強というよりは最近あったことを喋って、その後に新しい言葉を教えてくれたりという感じです。

ー デートの話が出ましたが、アメリカでの恋愛事情はどうですか?

ゆりやん:最近思ったんですが、私は誰かのことを好きになったら、そっちに100%になってしまうんですよね。どれだけ忙しくてもダメなんです。相手に執着してしまって自分の生活ができなくなるんです。なので、YouTubeで恋愛心理学のことばっかり見て、いかに執着を手放すかを今はとても努力しています。(笑)私は、恋愛も仕事も両立できると思ってたんですよ。好きな人がいた方がそれが活力になってパワーになる。と思ってたんですけど、それが違うって気づいたんです。好きな人のことばっかり考えて、好きな人の連絡を待つベースの1日になってしまってたんだってことに気づきました。
それは「It’s not good.(それはよくない。)」 ですよね。「I need to focus on my life and career in Los Angeles.(今はLAでの生活と仕事に集中しなきゃ。)」という感じです!

ー インスタグラム面白いですよね!

ゆりやん:それはもう緻密な計算をもとにしておりません。(笑)「LA生活楽しんで充実してます!」とか、「仕事でパーティー呼んでもらいました!」とか、私がここで弾けている様子を動画に撮って編集して載せるのはめっちゃ苦手なんですよ。でもパッと思いついた時にしゃべってて適当にふざけてたやつとか、「これやったらすぐできそう」みたいなものをアップしている感じです。気持ち的に「今いけるな」と思った時だけ、しょうもないのを上げています。急に思いついて、自分の気持ち的に「これだったらノンストレスで上げれるわ!」みたいな時だけですね。インスタライブは、人の前でしゃべりたいなとか思った時にやったりする感じです。

ー 出演される『Netflix Is a Joke Festival』のお話を伺いたいです。

ゆりやん:出番が1時間もあるんですが、「This is ゆりやんレトリィバァ!」みたいな感じのようなライブをやります!会場はラフ・ファクトリーというスタンダップコメディの劇場なのですが、普段日本でやってきてたような「自分がこれは面白いな」って思うことを小道具やサウンドパッドサンプラーを使って音を出しながらやったりします。
ラフ・ファクトリーでお世話になっているすごいクリエイティブで優しい方がいて、よくご飯とかも連れてってくれたりする中で吉本とも繋がってくれていて、吉本がゆりやんは「『Netflix Is a Joke Festival』に出るのが1個の夢」みたいな話をその方にしてくれたら「実はラフ・ファクトリーで今度あるよ!」って言ってくれて「ゆりやん1時間どうかな?」って言ってくださったんです。それで単独ライブみたいな形で枠をくださって。ライブは5月9日にあるんですけど、昨年の5月に『Netflix Is a Joke Festival』に吉本の方々とみんなでライブを見に行かせてもらったんです。『Netflix Is a Joke Festival』の前で写真撮ってインスタに「This is one of my big dreams(これは私の大きな夢の一つ)」みたいな感じで載せてたんです。で、その昨年の投稿を見たら5月9日だったんです…ちょっとホラーみたいですよね。(笑)

実はNetflixでゆりやんレトリィバァの単独ライブコメディショーが配信されるのが夢なんです。ハードルはめっちゃ高いですけどそんなことは気にしません。今回は『Netflix Is a Joke Festival』なので配信とかはないですけど、そこでNetflixの人に面白いと思ってもらえて、夢が実現できたらいいなって思っています。

ー 最後に読者にメッセージをお願いします。

ゆりやん:『ニューヨーク便利帳』の読者の皆さん、私、実は出身がNYCでして。Nara-ken Yoshino City(奈良県吉野町)なので、非常に嬉しいです。皆さんがやっぱり応援してくださっているおかげで今私がこのように生きておりますので、本当にありがたいです。全く英語も喋ってこなかった私がアメリカで頑張って売れて、応援してくれている皆さんに恩返しできるように「I’m going to prove that we can do anything. I’ll show it as a Japanese person.(自分たちは何でもできるって証明してみせる。日本人としてそれを示すよ。)」頑張りますので、よかったらぜひこれからも応援をよろしくお願いします!

「NetFlix Is a Joke Festival」
ゆりやんレトリィバァさんの出演日は、2026年5月9日(土) 6:00PMです。
チケットの購入はこちらから
会場:Laugh Factory – Hollywood (8001 Sunset Blvd, Los Angeles, CA 90046)

ゆりやんレトリィバァさんの最新情報はこちらからチェック!
Instagram:@yuriyan.retriever
TikTok:yuriyan.retriever0
ゆりやんレトリィバァさんがデイレクションするトレーニングウェア:YURYUR

Interviewer: Hisashi Abe