ニューヨークで輝く人にスポットライトを当てる、 ”ニューヨークで活躍する日本人” シリーズ。
今回ご紹介するのは、グラフィックデザイナーの佐地 真梨子さん。
ニューヨークの名門大学、パーソンズ美術大学を卒業してからのキャリアや彼女が携わってきた仕事について、佐地さんに伺った。
―どのようなきっかけで渡米されたのですか?
幼い頃から海外の文化や情勢に興味を持っており、英語の勉強だけは人一倍努力をしてきました。15歳の頃にUN(国連)で勤務していた叔母に会うため、NYを初めて訪れ、幼いながらもNYの街並みと人々のエネルギーにとても刺激を受け、その時からNYで働くことが夢でした。
今は10年越しに自分の心からやりがいを感じる職業「デザイナー」として働けていることに幸せを感じ、周りへのサポートに対して感謝の気持ちでいっぱいです。
―どのようにして現在の就職先を見つけましたか?
特に早くから準備を進めることが今デザインのお仕事で働けている鍵だと思います。デザイナーとしてレジュメやポートフォリオに掲載できる経験をつ
現在の就職先は会社のウェブサイトからの応募で、在職中のデザイナーさんに私の作品が目に止まり、面接をセッティングしてもらうことになりました。
―今までどのようなプロジェクトに携わってきましたか?
以下は私がこれまでに携わってきた主なプロジェクトです。
1. Sohn Conference
Sohn ConferenceのNYのリンカーンセンターでの開催において、Marine Laneという小さいクリエイティブエイジェンシーにてイベントデザインを担当。シニアデザイナーと協力しながらイベントスペースの全てのデザイン(ステージのデザインやアジェンダ、デジタルスクリーン等)と、印刷と細かい確認を行い、無事にイベントを成功させました。900人以上の参加人数でスポンサーのCNBCにも取り上げられました。
詳しいプロジェクトの内容はこちらにも掲載しています。
2. YONEX Tennis Shoes
日本に本社を置くmonopo NYCとの協業にて、YONEXの新広告の日本語版グラフィックデザインを担当。英語版とイメージを合わせたフォントの選定を行いました。細かい修正を重ね、2024年9月にプロジェクトがローンチ。
詳しいプロジェクトの内容はこちらにも掲載しています。
3. Rockstar Energy Drink
広告会社Laundry Serviceにて’You Can Own Any Moment’のキャンペーンのストーリー制作の構想段階に参加。クリエイティブディレクターにストーリー案を提案したり、エンドカード(最後に商品とロゴが出てくる場面)のグラフィック提案をしました。2024年2月にキャンペーンがローンチ。
動画広告はこちらから視聴可能です。
―今後はどのようなところを目指していますか?
アメリカのデザインの本拠地であるNYで色んなデザイナーから刺激を受け、スキルをさらに磨くためにいつまでも学ぶことをやめないでいたいと思います。NYで一緒に勉強をした仲間や会社の先輩、就活中に相談に乗ってもらったデザイナーたちに大変刺激を受けました。企業のアイデアをイノベイティブに視覚化できるようなデザイナーになりたいです。ゆくゆくは自分のデザインスキルで海外に進出したい日本企業ともお仕事ができたら嬉しいと考えております。
《佐地 真梨子さん》
兵庫県出身。グラフィックデザイナー。国際基督教大学を卒業後、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)に入構し、海外企業の日本投資を促進する業務に従事。ブランディングデザインの分野にキャリアチェンジを目指し、パーソンズ美術大学にてデザインを学ぶ。卒業後、NYの広告会社やブランディングエージェンシーに勤務。
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