アメリカの現金給付や失業保険、受け取り額いくら?【新型コロナ関連記事】

 アメリカ合衆国は新型コロナウイルスによる経済危機を受け、個人への経済支援を極めて手厚くしている。対象者は大人1人1200ドルの一時金を最初に受け取った上、ニューヨーク州の場合は最大504ドルの失業保険と600ドルの上乗せ金を毎週受け取る。失業保険と上乗せ金の合計額は、なんと1カ月当たり最大4416ドルー。対象者は実際にはどのくらい金額を手にしているのか、便利帳編集部が匿名で取材しました。

取材協力者
Aさん 会社経営・40代後半
家族構成:自分、妻、子2人
現住所:アトランタ(ジョージア州)
国籍:アメリカ

Q:一時金「リカバリーリベート」の受け取り状況を教えてください。

A:我が家は家族構成が妻と子ども2人なので、総額3400ドルでした。私と妻が1200ドルずつ、2人の子どもが500ドルずつといった内訳です。支給日は4月30日でした。私は昨年度のタックスリターンで銀行口座を登録しておらず、小切手での受け取りを選ぶと時間がかかると聞いたので、IRSのウェブサイトで口座情報を登録して申請しました。申請から受け取りまでは早く、約1週間でした。


Q:失業保険と上乗せ金の受け取り状況を教えてください。

A:ジョージア州の失業保険は、所得に応じて最高365ドルを毎週受け取ることが可能です。ですので我が家の失業保険は、私が365ドルで妻が約160ドル。さらに上乗せ金600ドルずつが2人に加算されますので、毎週合計約1725ドル。ジョージア州ではここから16%の税金が引かれるので、実際に受け取る金額は約1450ドルです。これは私と妻がフルで働いていたときの金額よりは少ないですが、暮らしていくには十分です。受け取りは週ごとなので毎週申請しています。


Q:失業保険はいつ支給申請しましたか。

A:申請は3月31日で、1週間後ぐらいには支給されました。私の元には専用デビットカードが送られてきて、そちらに入金されています。妻には銀行口座経由で振り込まれています。夫婦で受け取り方法が異なるのはおそらく、私が銀行口座を登録していなかったためだと思います。


Q:申請までの流れを教えてください。

A:失業保険のことは報道を見て知っていましたが、私は経営者でもあるので、受け取れると最初は思っていませんでした。会社経営の友人から失業保険についての相談を受け、情報を集めていくうちに、自分も申請できることが分かったという流れです。申請は、州の労働省(Department of Labor)のウェブサイトを見て、それに従って申し込んだだけです。


Q:金額についての感想は。

A:支援は十分手厚く、支給までのスピード感もあり、救われた思いです。600ドルの上乗せ金が7月30日まで続くのは心強い。その時までに経済が元通り回復していることはないと思いますが、おそらく多くの会社が動き出しているのではないかと思います。不安があるとすれば、今回の支援が大盤振る舞いだった分、来年以降の税金が増えるのではないかということです。

各種支援メモ

★リカバリーリベート(Recovery Rebate)

 アメリカ国籍保有者またはアメリカ居住者は大人1人当たり1200ドル、さらに子ども1人につき500ドルが2020年度のタックスリターンで税額控除される。該当金額は前払い還付の形で、銀行口座や小切手で支払われる。単身で年収7万5000ドル以上の所得者などは減額調整あり。非居住者は対象外となる。詳細はIRSを参照。

★失業保険(Unemployment Insurance Benefits)

 支給金額は申請者の収入に基づき、ニューヨーク州は最大で毎週504ドル。支給期間は、失業した最初の週から最大39週間。申請方法や詳細は州政府労働省を参照。

★失業保険上乗せ金(Pandemic Unemployment Assistance)

 州の失業保険とは別に連邦政府が支給する。毎週600ドルで最高4か月まで。フリーランスや個人請負業者なども対象となる。申請手続きは不要で、失業保険給付に自動的に加算される。