鳥インフルエンザの流行を受けて、アメリカではコメ不足ならぬ卵不足になっています。米労働統計局の消費者物価指数(CPI)によると、先月における卵の平均価格は前年比53%も上昇しており、過去最悪の値上がりが公表されました。
価格の高騰だけでなく供給も間に合わないため、マンハッタン内のスーパーでは購入制限が設けられ、棚が空になる状況が続いています。
例えば、アッパー・イースト・サイドにあるスーパーでは、レギュラーサイズ卵が1ダース12.39ドルにまで値上がり。一方、価格を3.49ドルに据え置いているトレーダー・ジョーズでは、「お客様1人あたり1日1ダース限定」との張り紙が貼られていました。しかし、開店直後でなければ購入できず、平日でも午前中には既に売り切れです。
このエッグショックを受けて、スーパーマーケット以外で卵を購入できないものかと考えていたところ、食材宅配サービス「FARM TO PEOPLE」を見つけました。
「ニューヨークの食文化を変える」をミッションの下、地元の有機農家などから新鮮な食材を単品注文や食材ボックス(卵・乳製品のセットなど)から選べる仕組み。価格帯はやや高級志向のホール・フーズに近いですが、地産地消で生産者の顔が見えるのも魅力。
卵の価格高騰は当面続く見込みですが、このような状況でも選択肢を広げることで賢く乗り切りたいところです。